イオン銀行の住宅ローン借り換え|メリット・デメリットと定率型/定額型の損得

イオン銀行は、ATM入出金手数料が24時間365日無料、土日・祝日も全国のイオン内の店舗が営業しているなど、一般的な銀行にはない使い勝手で利用者を増やしてきました。口座数は862万口座(2024年3月時点)に達し、住宅ローンでも存在感を高めています。
イオン銀行の住宅ローンは、ネット銀行よりはやや高め、メガバンクや地方銀行よりは低めという金利水準で、疾病保障付きの団信ラインアップと「イオングループで毎日5%OFF」という独自特典が特徴です。
この記事では、すでに住宅ローンを返済中で借り換えを検討している方に向けて、イオン銀行への借り換えのデメリットとメリットを、2026年7月時点の金利・諸費用で整理します。結論から言えば、イオン銀行への借り換えは「金利の低さ」ではなく「5%OFF特典+審査の入口の広さ」で選ぶ住宅ローンです。
目次
イオン銀行はどんな銀行?
イオン銀行は2007年に設立された銀行です。全国のイオン内に店舗を展開し、2000年以降に誕生した銀行の中でも口座数の伸びは際立っています。住宅ローンのほか、カードローン・クレジットカード・定期預金・NISA・iDeCo・投資信託など、商品ラインアップはメガバンクや地銀と比べても遜色ありません。

イオン銀行の住宅ローン金利(借り換え)
それでは、イオン銀行の住宅ローン(借り換え)の金利を確認しましょう。
2026年8月は変動金利が年1.130%(金利プラン)、10年固定金利が年3.520%(当初固定金利プラン)です。ネット銀行の変動金利(ドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)の年0.950%など・2026年7月時点)と比べるとやや高い水準ですが、イオン銀行はネット銀行より審査の入口が広いことを踏まえると、納得感のある設定といえます。
※金利は毎月見直されます。最新の適用金利は必ずイオン銀行の公式サイトでご確認ください。
参考:イオン銀行(借り換え)の金利推移【2024年12月まで】
※以下は2024年12月までの推移の記録です(当時の金利)。現在の金利は上の最新表示をご覧ください。日本銀行の政策金利引き上げにより、2025年以降は各行とも変動金利が上昇しています。
|
変動金利 (金利プラン) |
10年固定金利 (当初10年固定特別金利プラン) |
|
| 2024年12月 | 0.530% | 1.300% |
| 2024年11月 | 0.530% | 1.260% |
| 2024年10月 | 0.530% | 1.230% |
| 2024年9月 | 0.380% | 1.500% |
| 2024年8月 | 0.380% | 1.500% |
| 2024年7月 | 0.380% | 1.500% |
| 2024年6月 | 0.380% | 1.410% |
| 2024年5月 | 0.380% | 1.410% |
| 2024年4月 | 0.380% | 1.410% |
| 2024年3月 | 0.380% | 1.490% |
| 2024年2月 | 0.380% | 1.490% |
| 2024年1月 | 0.380% | 1.490% |
| 2023年12月 | 0.380% | 1.390% |
| 2023年11月 | 0.380% | 1.390% |
| 2023年10月 | 0.380% | 1.390% |
| 2023年9月 | 0.380% | 1.210% |
| 2023年8月 | 0.380% | 1.210% |
| 2023年7月 | 0.380% | 1.210% |
| 2023年6月 | 0.430% | 1.450% |
| 2023年5月 | 0.430% | 1.450% |
| 2023年4月 | 0.430% | 1.450% |
| 2023年3月 | 0.430% | 1.440% |
| 2023年2月 | 0.430% | 1.440% |
| 2023年1月 | 0.430% | 1.440% |
| 2022年12月 | 0.470% | 0.990% |
| 2022年11月 | 0.470% | 0.990% |
| 2022年10月 | 0.470% | 0.990% |
| 2022年9月 | 0.470% | 0.930% |
| 2022年8月 | 0.470% | 0.930% |
| 2022年7月 | 0.470% | 0.930% |
| 2022年6月 | 0.470% | 0.870% |
| 2022年5月 | 0.470% | 0.870% |
| 2022年4月 | 0.470% | 0.870% |
| 2022年3月 | 0.520% | 0.670% |
| 2022年2月 | 0.520% | 0.670% |
| 2022年1月 | 0.520% | 0.670% |
| 2021年12月 | 0.520% | 0.670% |
| 2021年11月 | 0.520% | 0.670% |
| 2021年10月 | 0.520% | 0.670% |
| 2021年9月 | 0.520% | 0.670% |
| 2021年8月 | 0.520% | 0.670% |
| 2021年7月 | 0.520% | 0.670% |
| 2021年6月 | 0.520% | 0.670% |
| 2021年5月 | 0.520% | 0.670% |
| 2021年4月 | 0.520% | 0.670% |
| 2021年3月 | 0.520% | 0.620% |
| 2021年2月 | 0.520% | 0.620% |
| 2021年1月 | 0.520% | 0.620% |
| 2020年12月 | 0.470% | 0.570% |
| 2020年11月 | 0.470% | 0.570% |
| 2020年10月 | 0.470% | 0.570% |
| 2020年9月 | 0.470% | 0.570% |
| 2020年8月 | 0.470% | 0.570% |
| 2020年7月 | 0.470% | 0.570% |
| 2020年6月 | 0.470% | 0.570% |
| 2020年5月 | 0.470% | 0.570% |
| 2020年4月 | 0.470% | 0.570% |
| 2020年3月 | 0.450% | 0.570% |
| 2020年2月 | 0.450% | 0.570% |
| 2020年1月 | 0.470% | 0.690% |
| 2019年12月 | 0.470% | 0.690% |
| 2019年11月 | 0.470% | 0.690% |
| 2019年10月 | 0.470% | 0.690% |
| 2019年9月 | 0.470% | 0.690% |
| 2019年8月 | 0.470% | 0.690% |
| 2019年7月 | 0.470% | 0.690% |
| 2019年6月 | 0.470% | 0.740% |
| 2019年5月 | 0.470% | 0.740% |
| 2019年4月 | 0.470% | 0.740% |
| 2019年3月 | 0.470% | 0.740% |
| 2019年2月 | 0.470% | 0.740% |
| 2019年1月 | 0.470% | 0.740% |
| 2018年12月 | 0.470% | 0.740% |
| 2018年11月 | 0.470% | 0.740% |
| 2018年10月 | 0.470% | 0.740% |
| 2018年9月 | 0.490% | 0.690% |
| 2018年8月 | 0.490% | 0.690% |
| 2018年7月 | 0.490% | 0.690% |
| 2018年6月 | 0.490% | 0.690% |
| 2018年5月 | 0.490% | 0.690% |
| 2018年4月 | 0.570% | 0.690% |
| 2018年3月 | 0.450% | 0.690% |
| 2018年2月 | 0.450% | 0.690% |
| 2018年1月 | 0.570% | 0.690% |
| 2017年12月 | 0.570% | 0.690% |
| 2017年11月 | 0.570% | 0.690% |
| 2017年10月 | 0.570% | 0.690% |
| 2017年9月 | 0.570% | 0.690% |
| 2017年8月 | 0.570% | 0.690% |
| 2017年7月 | 0.570% | 0.690% |
| 2017年6月 | 0.570% | 0.690% |
| 2017年5月 | 0.570% | 0.690% |
| 2017年4月 | 0.570% | 0.590% |
| 2017年3月 | 0.570% | 0.590% |
※金利は手数料定率型の場合。定額型の場合は年0.200%上乗せ。
イオン銀行 住宅ローンへの借り換えデメリット
事務手数料(取扱手数料)がかかる
イオン銀行の住宅ローンには手数料定率型と手数料定額型の2つがあります(2026年7月時点)。
| タイプ | 取扱手数料(税込) | 金利 |
|---|---|---|
| 定率型 | 借入金額の2.20%(最低220,000円) | 基準どおり |
| 定額型 | 110,000円 | 定率型より年0.200%高い |
定率型はメガバンク・地銀の保証料に相当する負担で、諸費用がかかる住宅ローンの一つです。以下の借り換え諸費用の比較表もあわせてご確認ください。
| 事務手数料 (税込) | 保証料 | 団信保険料 | 2,000万円の場合 (税込) | 4,000万円の場合 (税込) |
|
|---|---|---|---|---|---|
![]() | 44,000円 | 不要 | 無料 | 44,000円 | 44,000円 |
![]() | 2.20% (手数料定率型) | 不要 | 無料 | 440,000円 | 880,000円 |
![]() | 2.20%※2 | 不要 | 無料 | 440,000円 | 880,000円 |
![]() | 2.20% | 不要 | 無料 | 440,000円 | 880,000円 |
![]() | 33,000円 | 約2%程度 | 無料 | 約43万円 | 約83万円 |
※2,000万円は借入期間20年、4,000万円は借入期間30年を前提としています。
※SBI新生銀行は安心パック利用時、イオン銀行は手数料定率の場合。
※このほか、借入期間が35年超〜50年以内の場合は年0.100%の上乗せがあります(イオン銀行公式)。
【試算】定率型と定額型、借り換えではどちらが得か(当社試算)

借り換えでは「残債」と「残期間」で答えが変わります。残債3,000万円・残期間25年(イオン銀行の借り換え変動金利を年1.130%=2026年7月の当社実測値として試算)の場合はこうなります。
| ケース | 毎月返済額 | 総利息 | 利息+取扱手数料 |
|---|---|---|---|
| 借り換えない(現在 年1.800%) | 124,256円 | 約727.7万円 | 約727.7万円 |
| 定率型(1.130%・手数料66万円) | 114,836円 | 約445.1万円 | 約511.1万円 |
| 定額型(1.330%・手数料11万円) | 117,600円 | 約528.0万円 | 約539.0万円 |
残期間が長いと金利0.200%の差が手数料差(55万円)を上回り、定率型が有利になります。反対に、残債2,000万円・残期間10年なら定率型 約160.1万円 vs 定額型 約148.1万円で定額型が約12万円有利。「残期間10年前後なら定額型、それより長ければ定率型」が、借り換え時のおおよその分かれ目です。
疾病保障は「上乗せ型」が中心
ネット銀行の住宅ローンは、低金利に加えて疾病保障を無料で付帯しているケースが多くあります(auじぶん銀行のがん50%保障・全疾病保障、ドコモの銀行のスゴ団信など)。
一方、イオン銀行の疾病保障は金利上乗せ型が中心で、がん100%保障付住宅ローンは年0.100%、8疾病保障プラス付住宅ローンは年0.300%の上乗せが必要です(2026年7月時点。いずれも借入時年齢などの条件があります)。保障内容や支払条件が異なるため単純比較はできませんが、「上乗せ0.300%」は借り換えの金利メリットを削る要因になるので、必要な保障かどうかを冷静に判断しましょう。
※団信の種類・上乗せ金利・加入条件は変更されることがあります。最新の内容はイオン銀行公式サイトでご確認ください。

auじぶん銀行の住宅ローンには「がん50%保障団信」に加えて、精神障がいを除くすべての病気やケガに備える全疾病保障を金利上乗せ無しでセットできるため、借り入れ後の安心感の高さが魅力の住宅ローンです。(50歳以下に限定した一般団信プランの用意もあります)
無料でがん50%保障団信+全疾病保障がセットできるので、無料の疾病保障サービスとしては最強とも言える状況で、auじぶん銀行の住宅ローンは引き続き人気を集めることは間違いなさそうです。
| 金融機関 | 保障内容 | |
|---|---|---|
| ソニー銀行 | ガンと診断されただけで住宅ローン残高が半分になる疾病保障が無料付帯。 | 詳しくはこちら |
![]() | 要介護3と認定されると住宅ローン残高がゼロに | 詳しくはこちら |
![]() | ガン保障や8疾病保障を取り扱い(有料) | 詳しくはこちら |
![]() WEB申込コース | 全疾病(すべての病気や怪我)の保障が無料付帯、50歳以下は3大疾病保障が無料 | 詳しくはこちら |
| 三菱UFJ銀行 | 7疾病保障を取り扱い(年0.3%の金利上乗せが必要) | |
| みずほ銀行 | 8疾病保障を取り扱い(有料) |
※1 満50歳までの方が加入可能
金利はネット銀行よりやや高い
メガバンクや地銀と比べれば低金利ですが、ネット銀行の住宅ローンと比べるとやや割高です。以下の比較表で確認してください。
| 住宅ローン | 変動金利 | 10年固定 | 詳細・申込み |
|---|---|---|---|
![]() | 年1.080%(借り換え) | 年3.050%(借り換え) | 詳細を見る |
![]() | 年1.330% | 年2.870% (当初期間引下型)(借り換え) | 詳細を見る |
![]() | 年1.347%(借り換え時)(変動セレクト住宅ローン) | 年3.413%(固定セレクト住宅ローン) | 詳細を見る ※2023年11月1日からのお借り入れ分について、新規購入での物件の購入価格を超えてお借り入れの場合は、金利が0.05%上乗せになります |
![]() | 年1.130% (金利プラン) | 年3.520% (当初固定金利プラン) | 詳細を見る |
| ※2026年7月適用金利 |
※。当サイト調べ。
※1 審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
ネット銀行は店舗・人件費を圧縮した効率的なコスト構造で、その分を金利に還元しています。金利だけを最優先するならネット銀行、審査の通りやすさや特典を含めて考えるならイオン銀行、という整理になります。
フラット35は店舗での取り扱いが中心
イオン銀行はフラット35も取り扱っていますが、店舗での相談・申込が中心です(取扱方法は変更されることがあるため、最新の申込方法は公式サイトでご確認ください)。
フラット35をネットで完結させたい場合は、フラット35最大手のSBIアルヒ(旧ARUHI)なども選択肢になります。※SBIアルヒの融資事務手数料は借入金額の2.20%(税込・最低220,000円)が基本です(かつての「ARUHIダイレクトで手数料半額(1.10%)」という割引は現在は終了しています)。現行はWeb申込+電子契約の利用で1債権あたり33,000円の定額引き(2026年3月2日〜2027年3月31日)となっています。最新の手数料・キャンペーンは必ず公式サイトでご確認ください。
イオン銀行 住宅ローンへの借り換えメリット
イオングループでの買い物が毎日5%OFF
イオン銀行の住宅ローン最大の特徴は、イオングループでの買い物がいつでも5%OFFになる特典です。借入金額2,000万円以上で、完済まで有効とされています(適用条件はイオン銀行公式サイトでご確認ください)。
毎月5万円をイオンで買い物する家庭なら月2,500円・年3万円の節約です。25年間なら75万円相当——これは金利0.1%分(残債3,000万円・25年で約40万円)を上回る規模で、日常的にイオンを使う家庭にとっては無視できない価値があります。借り換えの損得を「金利+諸費用」だけで見ると、この特典を過小評価してしまうので注意してください。
年収100万円以上から申し込める(審査の入口が広い)
イオン銀行の住宅ローンは年収100万円以上から申し込めるとされています(健康保険・厚生年金保険・雇用保険への加入が条件)。ソニー銀行や楽天銀行が年収400万円以上を条件としているのと比べると、入口はかなり広いといえます。
ネット銀行の借り換え審査に落ちた方が、次に検討すべき現実的な候補がイオン銀行です(申込時年齢・完済時年齢などの条件は公式サイトでご確認ください)。
契約手続きがネットで完結
イオン銀行は住宅ローンの契約をネットで完結できます。書類の郵送にかかる手間と時間がなくなり、借り換えの手続き期間を短縮できます。店舗で相談したい人は土日も営業しているイオン内の店舗を使える——という「対面もネットも選べる」二刀流が、実はイオン銀行の隠れた強みです。

借り換えでよくある疑問(FAQ)
Q. 5%OFF特典があるなら、金利が多少高くても借り換える価値はありますか?
A. イオンでの買い物額次第です。月5万円なら年3万円の割引で、これは残債3,000万円・残期間25年における金利0.1%弱に相当します。年間のイオン利用額 ×5%を計算し、金利差による年間の負担増と同じ土俵で比較してください。イオンをほとんど使わないなら、この特典は判断材料になりません。
Q. 定率型と定額型、借り換えではどちらを選ぶべき?
A. 目安は残期間10年前後が分かれ目です。それより長ければ金利が0.200%低い定率型、短ければ手数料11万円で済む定額型が有利になりやすいです(上の試算参照)。繰上返済を積極的に行う予定がある人は、実質的な返済期間が短くなるため定額型が有利に傾きます。
Q. 借り換えのとき、今の銀行に手数料はかかりますか?
A. かかります。借り換えは現在のローンを一括繰上返済する手続きなので、現在の借入先の一括繰上返済手数料(数万円程度)と抵当権抹消費用が別途必要です。新しい銀行の事務手数料・登記費用と合わせて、諸費用の総額を必ず洗い出してから損益分岐を計算しましょう。
Q. 8疾病保障(+0.300%)は付けるべき?
A. 借り換えの目的が「返済負担を減らすこと」なら、上乗せ0.300%は金利メリットを大きく削ります。すでに医療保険・就業不能保険に加入している場合は保障の重複にもなり得ます。まずは手持ちの保険を棚卸ししてから、必要性を判断してください。
まとめ
金利や疾病保障といった基礎的な商品性の比較では、イオン銀行への借り換えに大きなアドバンテージはありません。しかし、イオングループをよく利用する家庭にとっては「毎日5%OFF」の特典が金利差を埋める可能性があり、年収100万円以上から申し込める入口の広さは、ネット銀行の審査に落ちた人にとって現実的な救済策になります。
迷ったら、①金利+諸費用の総額 ②5%OFFの年間メリット ③団信の上乗せ要否——この3点を同じ表に並べて比べてください。金利の低さを最優先するならドコモの銀行やauじぶん銀行、諸費用の見通しの立てやすさ(保証料0円・一部繰上返済手数料0円・一般団信および全疾病保障付団信の上乗せ0円)や店舗相談も重視するならSBI新生銀行も、あわせて比較しておくと判断がぶれません。
※本記事は2026年7月14日時点の各社公式情報にもとづきます。金利・手数料・保障内容・特典は変更されることがあるため、最新の内容は必ず各金融機関の公式サイトでご確認ください。
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