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SBI新生銀行のステップダウン住宅ローン(ステップダウン金利)を徹底解説!

SBI新生銀行が2017年7月に取扱いをスタートしたちょっと珍しい住宅ローンがステップダウン金利という商品(金利タイプ)です。この商品は借り入れから完済までの全ての借入期間の金利を固定できる固定金利タイプの住宅ローンですが、単純に固定されるわけではなくて、借り入れ期間と共に段階的に金利が下がっていく形で固定されています。

※少しわかりにくいかもしれませんが、「段階的に下がっていくことが最初から決まっている」ので固定金利タイプの住宅ローンに分別されます。

金利が下がっていくのは良い話ですが、基準になる金利が高かったりして、最終的な総返済額が多くなるようなら魅力的とは言えないので、この記事では最新の金利を確認しながらSBI新生銀行の住宅ローン(ステップダウン金利)が魅力的なのか、メリットやデメリットはあるのかといった、特徴・商品性を解説していきます。

ステップダウン住宅ローン(ステップダウン金利)の概要

金利

契約時に適用された金利をもとに以下のとおり段階的に金利が下がります

1年~10年目:契約時適用金利(当初金利)

11年~15年目:当初金利の90%

16年~20年目:当初金利の80%

21年~25年目:当初金利の70%

26年~30年目:当初金利の60%

31年~35年目:当初金利の50%

事務手数料(税込) 165,000円(SBI新生銀行の中ではちょっと高い)
一部繰上返済手数料 無料
年齢 借り入れ申込時の年齢:20歳以上58歳以下(完済時年齢:80歳未満)
借入可能金額 2,000万円以上1億円以下(10万円単位)
年収・雇用形態

前年度年収300万円以上(税込)の正社員または契約社員で就業2年以上(※)

※転職して勤務先が変わっていても間を空けずに就業状態が継続していれば良い

借入期間 21年以上35年以内(1年単位)
団体信用生命保険 加入必須 ※保険料は銀行負担
返済方法 元利均等返済(毎月26日にSBI新生銀行口座より引き落とし)

資金使途や国籍条件などの細かい審査条件の説明については割愛していますので、詳細はSBI新生銀行の公式サイトで確認してください。

この住宅ローンの特徴は「借入金額が2,000万円以上」「借入期間が21年以上」という的な利用条件になっていることです。少なくともこの条件を満たさないと利用できないことになりますので注意しましょう。

また、事務手数料が165,000円(税込)となっています。この事務手数料は住宅ローン業界全体で見ても安い水準ですが、SBI新生銀行の中では高めの手数料です。なお、このステップダウン金利の住宅ローンには、最初から安心パック(介護保障・元金返済据え置きサービス)がセットされていますが、「安心パックW・安心パックS」は付帯できないという制約があります。SBI新生銀行の安心パックを利用したいと考えている人はこの制約には注意しておくようにしましょう。

SBI新生銀行の安心パックの詳細はこちら

ステップダウン住宅ローン(ステップダウン金利)はTポイントかdポイントも貯まる

SBI新生銀行のステップダウン金利タイプ住宅ローンでTポイントもしくはdポイントが10年間プレゼント

金利が段階的に下がっていくのがステップダウン金利の1番の特徴なのは言うまでもありませんが、もう1つ大きな特徴としてTポイントの付与、それもかなり高額のTポイントをもらえるという特典があります。もらえるTポイントはなんと12万ポイント!!毎月1000円×12か月×10年もらい続けることができます。例えば、ファミリーマートでは200円の買い物で1ポイントがもらえるので、ファミリーマートで12万ポイントを貯めようとしたら2,400万円も買い物する必要ぐらいの大盤振る舞いです。

2021年3月のステップダウン住宅ローン(ステップダウン金利)

2021年3月のステップダウン金利の金利は以下の通りです。ステップダウン金利の適用金利は経過年数と共に段階的に下がっていくことはもちろん、事務手数料が固定・保証料無料・団信保険料無料を考慮するとかなり魅力的な金利水準と言えます。

SBI新生銀行のステップダウン住宅ローン

ステップダウン金利はオトクなのか?シミュレーション結果は?

次にSBI新生銀行のステップダウン金利が本当にオトクなのか・落とし穴がないのかを比較して確認しておきたいと思います。今回は、借入期間3000万円・借入期間35年・ボーナス払いなしで住宅ローンを利用した場合で比較したいと思います。

比較対象は国内最大手の三菱UFJ銀行、住信SBIネット銀行(ネット専用住宅ローン)、ARUHI(フラット35)の長期固定(35年)の金利タイプとしています。

三菱UFJ銀行は14兆円の残高を誇る国内最大の住宅ローンですし、住信SBIネット銀行もSBI新生銀行の住宅ローン残高を大きく上回る2兆円を超える残高をわずか10年間で積み上げた実績が示す通り人気を集める金融機関です。また、固定金利の住宅ローンの代表格であるフラット35からは11年連続でフラット35取扱い実績1位の実績をあげているARUHIを比較対象に選定しています。いずれも2021年の住宅ローン業界を引っ張っていく人気・実績・利用者を誇る住宅ローンです。

「金利が段階的に下がる!」と言われると、何となくお得な印象がありますが、これら人気の住宅ローンと具体的に比較することで、SBI新生銀行の新商品・ステップダウン金利の住宅ローンが本当にお得なのかを検証できるはずです。

住宅ローン総返済額シミュレーション

前提:借入期間3000万円・借入期間35年・ボーナス払いなし・2021年3月の金利を利用

※このシミュレーションの金利や返済額は不定期に更新しています。最新の金利は各社の公式サイトで確認してください。(以下は比較時の参考情報として活用してください。)

   経過年 SBI新生銀行 三菱UFJ銀行 住信SBIネット銀行 ARUHIフラット35(店舗での申し込み)
金利 1年~10年目 1.500% 1.760% 1.590% 1.350%
11年目~15年目 1.350%
16年目~20年目 1.200%
21年目~25年目 1.050%
26年目~30年目 0.900%
31年目~35年目 0.750%
毎月の返済額 1年~10年目 91,855円 95,723円 93,183円 89,666円
11年目~15年目 90,288円
16年目~20年目 89,012円
21年目~25年目  88,055
26年目~30年目  87,418
31年目~35年目  87,105
総返済額 約3,754万円 約4,021万円 約3,914万円  約3,766万円
事務手数料 約16万円 約3万円 約66万円 約66万円
保証料 無料 約62万円 無料 無料
総費用(合計) 約3,770万円 約4,086万円 約3,980万円 約3,832万円

※住宅ローンのシミュレーションは当サイトによるものです。返済金額や総返済額は各金融機関の公式サイトなどで必ず確認してください。(ステップダウン金利はSBI新生銀行のシミュレーションツールで計算)

2021年3月の金利で実際にシミュレーションしてみると、SBI新生銀行のステップダウン金利の住宅ローンがかなり条件が良いことがわかります。固定金利タイプの代表格のフラット35よりもステップダウンのほうが返済額が少なく、三菱UFJ銀行や住信SBIネット銀行よりも総返済額が200万円~300万円も少なくなる結果になっています。このようにステップダウン金利は固定金利タイプの住宅ローンの中で相当魅力的な金利設定になっていることがわかります。

しかもステップダウンには安心保障付き団信が無料で付帯されています。固定金利タイプを検討している人は、SBI新生銀行の住宅ローンを検討候補に加えておくようにしましょう。

ステップダウン住宅ローン(ステップダウン金利)の注意事項

・金利が段階的に下がるといっても、結局は最初に適用される金利次第。ただし、2021年3月の金利は引き続き低金利。

・Tポイント、dポイントをもらうためには別途エントリーが必要です。

・一部繰上返済手数料は無料ですが、繰上返済をするとTポイント、dポイントがもらえなくなります。Tポイント、dポイントをもらい続けたい場合は、Tポイント、dポイントがもらえる当初10年間の繰上返済は控えるようにしましょう。

・ステップダウン金利の住宅ローンには、SBI新生銀行の付帯サービスである「安心パックの安心保障付団信・コントロール返済機能」、「安心パックWの家事代行サービス・病児保育サービス」、「安心パックSの自然災害被災時債務免除特約」は付帯しませんので注意しましょう。

ステップダウン住宅ローン(ステップダウン金利)のデメリット

ステップダウン住宅ローンのデメリットとしては、今回購入するマイホームが長期間住むことが確定しているか否かが大きなポイントとなることです。

具体的には、ステップダウン住宅ローンは11年目以降に段階的に金利が引き下げられていくもので、2021年3月の金利で見ると、11年目から15年目になりようやくフラット35と同じになりますし、長期間のマイホーム保有を前提にしないのなら、変動金利などの金利タイプを選んだほうがメリットが大きくなる可能性があります。

想定外の出来事があり、マイホームを途中で売却する事態が発生した場合には、結果的に支払った金利が無駄になってしまうことがデメリットと言えるでしょう。(ステップダウン住宅ローンのデメリットというより長期固定型住宅ローンのデメリットといったほうが正確ですが)

まとめ

結論。2021年3月の金利で比較するとかなり魅力的と言えるSBI新生銀行のステップダウン金利。高額なTポイント。dポイントがもらえる点も魅力的の1つですし、何より金利が低いことが最大の魅力です。

※1年目からがんがん繰上返済したいと考えている人は繰上返済するとTポイントがもらえなくなってしまうので注意しましょう。ただ、Tポイント、dポイントがもらえなくなったとしても十分魅力的な商品なのは先ほどの比較表の通りです。

SBI新生銀行はSBI新生銀行だけのサービスがある住宅ローンを次々と提供し、珍しい住宅ローンをたくさん扱っています。そのラインナップに加わったステップダウン金利。この商品の素晴らしさが利用者にしっかりと伝われば、利用者が大幅に増えることは間違いないでしょう。

各社の公式サイトはこちら

SBI新生銀行公式サイト

住信SBIネット銀行公式サイト

三菱UFJ銀行公式サイト

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