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広島銀行がスーパーフラットの取扱いを開始。アルヒスーパーフラットとの違いを徹底比較!

アルヒが広島銀行を商標権侵害で訴訟へ(2018年6月4日追記)

幅広い人が利用可能な保証型のフラット35を広島銀行が取扱いを開始した5月の下旬、アルヒが広島銀行を相手に商標権侵害で訴えを起こしました。金融機関同士で商標権侵害で争われるのは非常に珍しいようです。発端は広島銀行が5月に取扱いを開始した保証型のフラット35の商品名を「スーパーフラット35」としたことにあります。保証型のフラット35で先行していたアルヒは「ARUHIスーパーフラット」と言う商品名で販売しており、広島銀行の商品名が商標権の侵害にあたるとして訴えを起こした、という流れです。

さて、この訴訟はどういった結末を迎えるのでしょうか。誰に頼まれたわけでもありませんが、勝手にこの訴訟の行方を占ってみたいと思います。まず、特許庁の商標検索で確認してみたところ、スーパーフラットを含む商標は13件登録されていました。そのうち、金融、保険及び不動産の取引分野を管理する商標区分の第36類に登録しているのは確かにARUHIでした。

ところが、登録している商標名は「ARUHIスーパーフラット」であり「スーパーフラット」ではありません。広島銀行の商品は「スーパーフラット35」で当然ARUHIという言葉は使っていません。広島銀行も当然弁理士に商標侵害にあたるかを事前にチェックして商品名を決めているはずで、「スーパーフラット35」としても商標侵害には当たらないと判断しているはずです。素人考え的には、これであれば商標侵害にはあたらないという判断に着地しそうな気がします。「スーパーフラット」で商標登録していれば話は違うと思うのですが。仮に過去にアルヒが「スーパーフラット」で商標登録できなかったのであれば、さらに広島銀行に軍配があがる可能性は高そうです。(ライバル商品の宣伝効果を生み出しただけにならなければ良いのですが)

と珍しい話題でしたので追記して紹介させていただきました。商品名なんて私たち利用者にとってはあまり意味がありませんけどね。

それでは、商品名ではなく商品性の比較に移りましょう。結論として、商品性はARUHIに軍配があがりそうです。ただし、6月の金利を比較すると若干広島銀行の方が金利が低くなっていました

 

広島銀行は2018年5月にスーパーフラットの取扱いを開始

広島銀行が2018年5月からスーパーフラットの取扱いを開始しています。広島銀行のスーパーフラットは保証型という方式で提供されるフラット35です。一般的なフラット35は買取型と呼ばれる方式で提供されています。保証型と買取型のフラット35の違いについてはこちらの記事で紹介していますので興味のある人は確認してみてください。

保証型は買取型と比べて金融機関(銀行)の役割が広い代わりに自由度が高いという特徴があり、自己資金を用意する必要がありますが金利が低いことが大きなメリットです。

保証型のフラット35を取り扱っている金融機関は少なく、これまでは「日本住宅ローン」「アルヒ」「財形住宅金融」でしか取り扱っていませんでした。更に「日本住宅ローン」と「財形住宅金融」は利用可能な条件を特定の不動産会社経由のみに限定していて誰でも利用できるわけではありません。幅広く受け付けているのは「アルヒ」だけでしたので、広島銀行のスーパーフラットは幅広く利用者を受け付ける2つ目のフラット35(保証型)となります。(広島銀行のスーパーフラットは実質的には広島銀行の営業エリアとなってしまいますが)

今回のこの記事では、新たに登場した広島銀行のスーパーフラットと、長年取扱いを続けているアルヒのスーパーフラットとの違いを細かく比較しながら商品性の違いを解説したいと思います。

広島銀行とアルヒのスーパーフラットの金利比較(2018年6月)

  アルヒ 広島銀行
新規借り入れ(自己資金10%以上) 年1.32% 年1.30%
新規借り入れ(自己資金20%以上) 年1.27% 年1.25%
借り換え 年1.32% ???

5月は広島銀行がアルヒのスーパーフラットと同水準の金利は横並びでしたが、6月にアルヒが金利を引き上げたので広島銀行の方が金利が低くなっています。なお、広島銀行のホームページに借り換えの金利が明確に記載されていなかったため紹介を割愛しています。

次に細かな商品性の違いをしっかりと比較してみましょう。

広島銀行とアルヒのスーパーフラットの比較

  アルヒ 広島銀行
年齢 申込時の年齢が満70歳未満 申込時の年齢が満70歳未満
資金使途 新築または中古住宅の建設・購入資金、住宅ローンの借り換え、セカンドハウスの建設・購入資金中古住宅購入時のリフォーム工事資金 新築または中古住宅の建設・購入資金、住宅ローンの借り換え
借り入れ上限金額

100万円以上8000万円以下

返済負担率は年収の20%~35%以内(年収・商品により異なる)

100万円以上8000万円以下

返済負担率は年収の30%~35%(年収により異なる)

借り入れ期間

15年以上35年以下(60歳以上の場合10年以上)

※完済時年齢80歳未満

15年以上35年以下(60歳以上の場合10年以上)

※完済時年齢80歳未満

返済方法 元利均等返済または元金均等返済(選択可) 元利均等返済
団体信用生命保険 任意加入 原則加入
諸費用の融資 印紙税、手数料、登録免許税、司法☆報酬・火災保険料・地震保険料などを借入金額に含めることができる 諸費用を借り入れ金額に含むことはできない
保証人・保証料 不要 不要
繰り上げ返済方法 インターネット・窓口・郵送 窓口に7営業日前までに提出(約定返済日しか繰り上げ返済できない)
一部繰り上げ返済手数料

インターネットからの手続きで無料(電話・郵送の場合、税別で1万円~3万円)

1万円(税別)
事務手数料

借入金額の2%(税別)、最低事務手数料20万円(税別)

借入金額の2%(税別)
その他

親子リレー返済・収入合算に対応

収入合算に対応

 

想像以上に違いがあります。総合的にアルヒのスーパーフラットの方が使いやすいですし優れた商品になっており、アルヒが長年に渡って商品性を改善してきた成果が細かく比較することで明確に現れています。広島銀行もアルヒのスーパーフラットを意識していたはずですが、アルヒのスーパーフラットに肩を並べるにはまだまだ時間がかかりそうです。

上記の表内で赤字にしている箇所が大きな違いですが、まず致命的なのは繰り上げ返済ですね。アルヒはネットから手数料無料で繰り上げ返済できますが、広島銀行の場合、店頭窓口に7営業日前まで提出しなければならず、約定返済日しか繰り上げ返済できません。繰り上げ返済のしやすさと手数料のかなり重要な要素なので、この違いは致命的と言えるのではないでしょうか。更に、団体信用生命保険への加入についても考え方に違いがあることがわかります。アルヒでは団信への加入が任意であると明記して加入しないときの金利も明示しているほどですが、広島銀行では原則加入としています。団信に加入せずにフラット35を利用することを検討するのであればアルヒを選んだ方が良いでしょう。

 

更に見逃せないのが諸費用の取り扱いです。

 

アルヒでは、「金銭消費貸借契約書に貼付する印紙代(印紙税)」「スーパーフラットを利用する際の融資手数料」「抵当権の設定及び抹消費用(登録免許税)・司法書士報酬」「適合証明検査費用(物件検査費用)」「借換に伴う経過利息・繰上返済手数料」「火災保険料・地震保険料」を借り入れ金額に含むことができます。これらの費用は例えば4000万円の住宅ローンを借り入れる場合100万円以上になってしまいます。

そもそも、アルヒ・広島銀行のスーパーフラットは「自己資金(手持ち金)」を20%以上用意することで通常のフラット35よりも低い金利で借り入れることができるという商品ですが、この諸費用の取扱いの違いは、スーパーフラットを利用するために用意しなければならないお金に大きく影響してくるのです。

具体的に試算してみましょう。

例えば、4000万円の住宅を購入して、先ほどの諸費用の合計が100万円だったとします。

アルヒの場合、4000万円に100万円を足して4100万円。この金額に対して20%を手持ち金として用意する必要があります。つまり、820万円の手持ち金が必要になるわけですね。

広島銀行の場合、100万円は現金で用意しなければなりません。そのうえで、4000万円の20%が手持ち金として必要になります。つまり100万円+800万円=900万円。900万円無いとスーパーフラットを利用することができないのです。

※これ以外に不動産仲介手数料などの費用が必要になります。

アルヒ・広島銀行共に最も低い金利を適用してもらうには「自己資金(手持ち金)」を20%以上用意することを条件にしていて同じように見えますが、実は違いがあるということがわかります。

広島県内にもアルヒの店舗はある?

アルヒは全国に店舗網を有しています。広島県内では広島市と福山市に店舗があります。繰り上げ返済などはネットで気軽にできますし不便に感じることはほとんどないでしょう。アルヒのフラット35に興味がある人は以下から来店予約して相談してみると良いでしょう。もちろん相談は無料です。

アルヒの店舗(広島県)

来店予約はこちら

 

まとめ

アルヒに続く2つ目の幅広く(実質的には広島県およびその金利に限定)利用可能なフラット35(保証型)である広島銀行のスーパーフラット。現時点ではアルヒのスーパーフラットの方が有利な点が多く、アルヒのスーパーフラットの牙城を崩すにはまだまだ時間がかかりそうです。

アルヒは8年連続でフラット35の実行件数1位を獲得する程の人気と支持を集めている金融機関です。現時点ではアルヒのスーパーフラットの方が有利な条件になっていると言わざるをえませんが、日本を代表する地方銀行である広島銀行がフラット35の保証型の取扱いを開始したことは他の地銀の動きにも影響を与えることも考えられますので大きな意義があると言えるでしょう。

なお、アルヒのフラット35はネットから簡単に審査申込することもできます。店舗が近くにないと店舗での相談は難しくなってしまいますが、ネットで手続きするのであれば広島県の遠方はもちろん、全国に対応しています。詳しくはアルヒの公式サイトで確認してみてください。

アルヒの公式サイトはこちら

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