住宅ローン借り換えの手続き・必要書類について
この記事では住宅ローンの借り換えを考えていて、住宅ローンの借り換え手続きの流れや借り換え先の銀行に提出する書類がよくわからないと言う人のために住宅ローンの借り換え時の手続きの方法や必要書類について解説しています。
目次
住宅ローンの借り換えは面倒に感じますが、少しずつ書類を用意することで仕事の合間の時間は休日を半日ぐらい使えば問題なく手続きを進めることができます。
インターネットの活用もかなり進んでいて、auじぶん銀行やPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)のようなネット銀行の住宅ローンはもちろん、みずほ銀行のように書類提出をパソコンやスマホからアップロードして提出できるようになってきていて、郵送も不要な住宅ローンが増えていますので、以前よりもかんたんに手続きを進められる時代になってきています。
住宅ローンの借り換えは人生で何回も行うものではありませんので、手続きを最初から理解してい借り換えている人はほとんどいません。最初から住宅ローンの借り換え手続きの流れや必要書類を理解している人はいませんし、銀行のスタッフはそのような人たちを相手に手続きを何度も行っているので何も心配する必要はありません。
この記事である程度の流れを把握したら、まずは住宅ローンの借り換えに申し込んでみて、そのあとに指示される書類を順次準備していくことで手続きは問題なく進められます。
気持ちの問題でなかなか腰が上がらない人は、仮に住宅ローンを借り換えで100万円の総返済額削減効果があるとしたら、借り換えの手続きに累計で10時間ぐらいかかったとして時給10万円だと思って、割のいいアルバイトだと思って手続きを進めてみると良いでしょう。
このコラムが、住宅ローンの借り換えの流れと必要書類のイメージを掴み、よりオトクな住宅ローンへの借り換えの行動を移すきっかけになれば幸いです。
住宅ローンの借り換え手続きの流れ
概要 | 補足説明 |
---|---|
住宅ローン借り換え先の比較・検討 | まず最初に借り換え先の住宅ローンを比較検討するところからはじまります。なお、このタイミングでは1つの住宅ローンに絞り込む必要はありません。数ある住宅ローンの中から候補先として2~3に絞り込んでおくと良いでしょう。 |
住宅ローンの借り換え効果のシミュレーション | 住宅ローンの情報サイトでは良さそうな住宅ローンを把握することはできても、実際の借り換え効果を正確に知ることはできません。住宅ローンの提供先ではホームページで住宅ローンの借り換え効果をシミュレーションできるツールを提供(例えばauじぶん銀行の住宅ローンの場合はこちら)していますので、ご自身の状況を入力して、可能な限り正確に住宅ローンの借り換え効果を確認しておきましょう。これも絞り込んだ2~3社の住宅ローンで実際にシミュレーションすることをおすすめします。 |
住宅ローンの借り換えに申し込み | 具体的な借り換え効果を把握したら、いよいよ住宅ローンの借り換え先への住宅ローンの借り換えの申込です。住宅ローンの借り換えには本人確認のための書類・収入を証明するための書類・物件に関する書類・現在の住宅ローンに関する書類(詳しくは後述します)の提出が必用になりますが、ほとんどの書類はコピーを提出することになります。例えば、必要書類を複数コピーすることで複数の住宅ローンに提出する書類を効率よく準備することができます。つまり、このタイミングでも1社に絞り込む必要はないということです。ちょっと面倒なのは確かなので2社ぐらいに申し込むのが良いのではないでしょうか。 |
住宅ローン審査に必要な書類の提出 | インターネットで借り換えの申込をすると各金融機関から必要書類の提出を求められます。ホームページに所定の書類をアップロードしたり、銀行に郵送するなどの方法が一般的です。店舗を構えている金融機関であれば店舗でも提出可能です。書類をすべて提出すると金融機関側で住宅ローンの審査が行われます。早ければ数日ですが1週間~2週間かかる場合もあります。ここでポイントになるのが1社だけに申し込むと住宅ローンの審査で落ちた後にもう一度最初からやり直しになってしまうという点です。1社だけ申し込んで審査に落ちた場合のデメリットは時間がかかることと住宅ローンを借り換えるという気持ちが失われてしまう可能性があることです。住宅ローンの審査をしてもらうところまでは費用がかかるわけではありません(公的な書類の発行手数料とコピー代程度)。住宅ローンの審査では「審査は通ったけど希望金額は貸せません」という回答になることもありえます。最初から2社に申し込んでおくことが、そのような事態への適切な対応に繋がります。 |
審査を無事通過したら詳細日程の確定(本審査申込) | 無事、住宅ローンの審査に通過したら改めて「1社の住宅ローンに」借り換えの意思表示を行います。そのうえで、住宅ローンの借り換え日(融資実行日)や手続きについて借り換え先とすり合わせを行うことになります。さすがにこの手続きは1社と行うのが一般的と言えるでしょう。もし2社に申し込んで両方とも審査を通過していたらここで1社を決定する必要があります。住宅ローンの金利は毎月変わりますので、申し込み時点での「本命」と「対抗」がこの時点で入れ替わっている可能性もあるので最新の金利をチェックして比較するようにしましょう。 |
現在の住宅ローンに一括返済申し込み | 借り換え先と融資実行日の調整が済んだら、今の借り換え先に住宅ローンの一括返済を申し込んでおきます。当日ではなく何日か前に事前に連絡(インターネットバンキングの場合日付指定で一括返済できます)しておくと良いでしょう。 |
借り換え先の金融機関と住宅ローン契約の締結・融資実行 | いよいよ借り換え先の住宅ローンとの契約です。事前に調整済みの日付で契約することになります。必要書類にサイン・押印などして金融機関に提出することになります。 |
借り換え先から借り入れた資金で現在の住宅ローンを完済 | 現在の住宅ローンに一括返済する日に、借り換え先の住宅ローンから融資が実行されます。問題なく一括返済が実行され、これまでの住宅ローンが完済していることを確認しましょう。 |
抵当権抹消と抵当権設定 | 以前の金融機関にあったマイホームの抵当権が抹消され、借り換え先の金融機関に抵当権が設定されます。これは、基本的には司法書士さんがやってくれますので手続きを気にする必要はないでしょう。 |
住宅ローンの借り換え時の必要書類
種別 | |
---|---|
申込書類 | 住宅ローン申込書 |
団体信用生命保険申込書兼告知書 | |
本人確認書類 | 運転免許証 |
健康保険証 | |
住民票 | |
印鑑証明書 | |
収入証明 | <会社員> 源泉徴収票 住民税課税証明書 住民税決定通知書 |
<個人事業主> 確定申告書(直近3年分) 納税証明書(直近3年分) |
|
住宅物件に係る書類 | 登記簿謄本 |
売買契約書 | |
重要事項説明書 | |
借り入れ中の住宅ローン書類 | 住宅ローン返済予定表 |
返済口座の通帳の写し |
※職業や状況によって追加書類を求められる場合もあります。
まとめ
住民票の写しや印鑑証明などは原本が必要になりますが、最近はマイナンバーカードがあればコンビニでも発行できるようになりました。
住宅ローンの借り換え申し込みの必要書類の大半は基本的にはコピーを提出することで進められますが、住宅ローンの審査に落ちるケースや複数の住宅ローンに申し込むケースを想定して余裕を持った部数を準備しておくと良いでしょう。
auじぶん銀行のようにデジタルカメラやスマートフォン・スキャナなどで電子ファイル化してアップロードするだけで書類提出が完結する住宅ローンも登場してきています。
住宅ローンの借り換えに申し込むと必要な書類リストが金融機関から支持されます。書類提出はそのチェックリストをもとに準備すると意外にあっさりと完了してしまうものです。
それでも、まだ面倒くさいな・・・と思ってしまう人は、住宅ローンの借り換えシミュレーションなどを使って借り換え効果をあらためて確認してみてください。その効果を見ても「借り換えなくてもよい」と思った時は借り換えする必要がないということです。もちろん、書類が届いてから放置してもお金がかかるわけではないので、軽い気持ちで申し込みしてみるのもいいでしょう。
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