住宅ローン借り換え比較ランキング
2021年1月更新
今後の住宅ローン金利は?
新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的として経済活動の停滞の影響で、多くの人が住宅ローンの返済を負担に感じるようになってきています。住宅ローンの返済額を減らすために住宅ローンの借り換えを検討している人も増えていると言われていと言われています。2016年の日銀がマイナス金利政策を開始して以来、住宅ローン金利は驚異的な低金利が続いています。
マイナス金利政策のような日銀の大規模金融緩和は永遠ではありませんが、住宅ローンの低金利は当面続く可能性が高い状況で、もし新型コロナウイルス騒動がなかったとしても、日本は慢性的な少子高齢化・人口減少時代に突入、経済が縮小していくため、住宅ローン金利は低金利で推移する可能性が高い状況にありました。
長期金利は2019年夏ころまで低下を続けていましたし、2020年に入って新型コロナウイルスによる経済の混乱の影響で変動がありましたが、すぐに低金利水準で落ち着いています。
住宅ローンの借り換えに適したタイミングか?
将来の住宅ローンの金利を完璧に予想することは不可能ですが「今の住宅ローン金利はこの数十年の中で最も低い水準の金利にあること」、「数年前と今の住宅ローン金利の金利差は大きく、住宅ローンの借り換えがローン返済負担の軽減につながること」、「この数年で昔は考えられなかったようなサービスが無料で付帯する住宅ローンが登場していること」は事実です。
住宅ローンの借り換えは金利差が0.5%以上あれば早めに借り換えた方がトクになると言われていますが、住宅ローンの残高が多かったり、残りの返済期間が残っていれば、無料でセットされるサービス(疾病保障)を加味すれば0.3%程度でも十分借り換えメリットがあります。低金利が続く可能性が高い時代なので、何よりも思い立った時に迅速に手続きを進められる行動力が大切です。
住宅ローンの借り換えは早い方が効果が大きくなる
住宅ローンからの借り換えによる総返済額の削減効果を高めるには少しでも早く住宅ローンを借り換えることが重要です。借り換えタイミングが早いほど返済額の削減効果が大きくなります。
数か月後に住宅ローンの金利が大幅に低下した場合は別ですが、ここまで低金利が進むと大きな金利低下は考えにくく、タイミングを見計らっていたら機会を逃してしまわないようにしましょう。
住宅ローンの借り換えで団信の保障を充実化できる
日本の住宅ローン業界では、10年ほど前から住宅ローンの団信の疾病保障が充実してきています。通常の団信は高度障害もしくは死亡時に備える生命保険ですが、医療の高度化で死亡率も低下、病気になっても生存できる可能性が高まってきたことから、がんやケガ・病気に備えられる団信の取り扱いが増えています。
たとえば、ソニー銀行では「がん団信100」を他行の半額の年0.1%の金利上乗せで付帯できます。仮に2,000万円の残高がある借り換えであれば、25年間の月々の保険料は平均で約843円です。
これだけの費用でがんに備えられることは大きなメリットですし、がん保険なら年齢が上がるごとに保険料が上がりますが、「がん団信100」なら借入額の0.1%なので年齢によって支払い額が変わることはありません。2,000万円の保険金がうけとれるがん保険は販売されていないので、住宅ローンを組む時にだけ選べるがんに対する備えと考えることができます。
このように疾病保障を充実させることができることも最近の住宅ローン借り換えのメリットの1つです。
住宅ローンの借り換えにおすすめの住宅ローンとは?
住宅ローンの借り換えを検討している人は、住宅ローンの返済を続けている人なので住宅ローンを借りた時よりも残高は減少し返済期間も短くなっているので、住宅ローンの借り換え時は10年固定金利など一定期間の金利を固定しつつ低金利のメリットを得られる住宅ローンが人気を集めています。次いで、圧倒的な低金利の変動金利、その次に超長期の固定金利という順で人気を集めています。
このランキング特集ページでは、住宅ローンの借り換え時に人気を集めている10年固定金利タイプを中心に借り換えにおすすめの住宅ローンを厳選比較してランキング形式で紹介したいと思います。
住宅ローン借り換え比較ランキング(2021年1月)
変動金利でも10年固定でも低金利を実現しているauじぶん銀行
auじぶん銀行は「スマホで完結できる銀行」をコンセプトに設立されたネット専業銀行です。auじぶん銀行の住宅ローンの特徴はなんといっても変動金利・10年固定金利で業界最低水準の金利を提供している点です。しかも、単なる低金利ではなく「がんと診断されたら住宅ローンの残高が半分になるがん50%保障と、全ての病気やケガに備えることができる全疾病保障」が無料で付帯したうえでの低金利です。
「がん50%保障団信」とは、がんと診断されたら住宅ローン残高の半分を保障してくれる特約が付帯した団体信用生命保険です。全疾病保障は全ての病気やケガ(精神障がいを除く)で180日以上の入院が続いたら住宅ローンの残高が0円になる疾病保障です。いずれも、住宅ローンの残高が保険金で支払われる保険契約ですが、通常は利用するために住宅ローンの金利に上乗せするなどの費用負担がありますが、auじぶん銀行のがん50%保障・全疾病保障は費用負担がありません。さらに、”がんは保険金の支払い条件が医師の診断”となっていて、治療を開始するタイミングですぐに住宅ローンの残高が半額になる非常に優れた商品ですし、病気が長引いて入院が続いた場合、最終的には住宅ローンの残高が0円になるという非常に安心感の高い疾病保障です。
がんは日本人の国民病であり、2人に1人が”がん”と診断されると言われています。そして、住宅ローンの長い返済期間中にがんに疾病する可能性は誰しもが抱えています。さらに近年は医療が高度化したことでがん生存率は年々高まっており、今までの団信(死亡・高度障害時の保障だけ)では、リスクをカバーしきれない時代になっています。このような「疾病保障」はこれから住宅ローンを借り入れる時はできるだけ付帯することが望ましく、auじぶん銀行の住宅ローンが非常に魅力的なのは言うまでもありません。
最後に、auじぶん銀行の住宅ローンは、「住宅ローンの申込から契約まで全てをインターネット経由で完結できるネット・スマホ完結」、「契約書を電子データでやり取りすることで実現している最短10日間で契約完了」、「印紙税の節約(印紙税不要)」など、これまでの住宅ローンにはない最新の住宅ローンです。最新の商品・サービスを驚異的な低金利で提供するauじぶん銀行の住宅ローンは今月も借り換え先筆頭候補の住宅ローンと言えるでしょう。
金利 | 変動金利:0.410%(全期間引下げプラン)
固定金利(当初10年固定):0.530% (当初期間引下げプラン) |
借入可能上限額 | 2億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 銀行負担(無料) ※がん50%団信と全疾病保障が無料で付帯 |
ソニー銀行の住宅ローン(変動セレクト)
低金利+がん50%保障特約(無料)+疾病保障も低コスト!
日本のネット銀行として最初に住宅ローンの取り扱いを開始したソニー銀行の住宅ローンの特徴は利用者視点で考えられたわかりやすく透明性の高い商品性にあります。例えば、住宅ローンの金利を前月の半ばに発表したり、変動から固定、固定から変動へと金利タイプの切り替えが何回でも可能なように開発するなど、非常に珍しく他の銀行が実現できないようなサービスを何年も前から継続的に実施しています。
もちろん魅力はそれだけではありません。ソニー銀行の住宅ローンにはがんと診断されるだけで住宅ローン残高が半分になる、がん50%保障が無料で付帯されます。
さらに注目したいのはさらに保障を充実させたい場合のがん100%保障です。ソニー銀行の競合のauじぶん銀行やジャパンネット銀行もがん100%保障を提供していますが、年0.2%の金利上乗せが必要です。ソニー銀行ではこの半分となる年0.10%で提供しています。
将来、がんになってしまった場合の保障を充実させたいという考えがある人にとってソニー銀行の住宅ローンは間違いなく注目の住宅ローンです。
金利 | 変動金利:0.457%~ (変動セレクト) |
借入可能上限額 | 2億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 銀行負担(無料) ※がん50%団信が無料で付帯 |
業界最低水準の諸費用がポイント!
新生銀行は住宅ローン残高が1兆円程度の人気住宅ローンの1つです。新生銀行の住宅ローンは、適用される住宅ローン金利を単純に比較すると金利が割高に見えてしまうのですが、その分、事務手数料・保証料・団信保険料を徹底的に低く抑える商品性で、”トータルコスト(住宅ローンにかかる費用の合計)”で比較するとランキング上位の住宅ローンとそん色がないという点が特徴です。
2019年7月に変動金利を含め、全タイプの金利を引き下げたことで、「トータルコスト」で比較するとネット銀行の人気住宅ローンに負けない魅力的な低金利となっていますし、初期費用が少なく済むということは、住宅ローンの借り換え時にかかる費用を抑えられることを意味しています。「金利が低いし住宅ローンの借り換えを行いたいのはヤマヤマだけど、借り換えにも数十万円単位でお金がかかるっていうし・・・」と二の足を踏んでいる場合、新生銀行の住宅ローンは非常にお勧めできる商品性です。
また、新生銀行独自の安心パック(介護保障特約・コントロール返済)も使い勝手は高いサービスです。介護保障は全ての病気やケガに対応できる保障ですし、コントロール返済は将来の急な支出増への備えることができるサービスです。詳しくは公式サイトから確認いただければと思いますが、いずれも利用者の借り入れ後のことを考えた非常に優れたサービスです。
また、新生銀行は銀行口座サービス自体が充実しており、新生銀行で住宅ローンを借りていれば、振込手数料が月10回まで無料になります。ATMは無制限で手数料無料で利用できます。もちろん住宅ローンの一部繰上返済手数料も無料です。
銀行口座の利便性では業界随一の新生銀行。住宅ローンの借り換え検討先の1つに加えて損はない銀行と言えるでしょう。
金利 | 変動金利:0.650% 固定金利(当初10年固定):0.750% |
借入可能上限額 | 1億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 55,000円(税込)~ |
団体信用生命保険料 | 銀行負担(無料) ※安心パックを利用すれば介護保障特約が付帯 |
フラット35実行件数1位の実績はあなどれない
フラット35を検討していると必ず名前を聞く金融機関がアルヒです。アルヒは長年フラット35の実行件数1位を獲得しており、最新の実行件数も圧倒的シェアで1位を獲得しています。
アルヒをは毎月最低水準でフラット35の金利を提供し、スーパーフラットなど独自商品の開発にも積極的です。
アルヒは毎月フラット35の金利を全金融機関の中でも最低水準を続けてきていますが、楽天銀行などのフラット35などが登場したことで、相対的に手数料がやや割高になりつつありますが、ARUHIスーパーフラットなど独自のフラット35は非常に魅力的な低金利です。
アルヒはフラット35の取り扱ってからの歴史も古く、実績も文句なしのNo.1です。その為、つなぎ融資から疾病保障、一部繰上返済手数料といったフラット35の主要なサービスはほぼ揃っています。
店舗も全国に150店舗以上ありますので、店舗相談サービスも充実しています。店舗で相談する際も公式サイトからWEB予約することで待ち時間少なく相談できますので事前に予約してから来店するようにしましょう。
金利 | 20年:1.200% 35年:1.290% |
借入可能上限額 | 1億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 1.100%(税込)※ARUHI ダイレクトで申込・契約をした場合 |
団体信用生命保険料 | 保険料込み 団信への加入しない場合、0.20%金利引き下げ |
ネット銀行で最も高い人気を誇る住宅ローン!
住信SBIネット銀行は、先進的なサービスと高い利便性で様々な顧客満足度調査で高い評価を獲得し続けているインターネット銀行です。住宅ローンも非常に高い評価を得ていて、ランキングサービスの老舗である”オリコン”が実施する住宅ローンランキングでも1位を獲得するなど、第三者機関の調査でも高い評価を得ています。
住信SBIネット銀行はすでに5.5兆円を超える住宅ローンの融資実行実績があり、今もなお住宅ローン利用者を増やしています。
保証料、団信保険料、一部繰上返済手数料無料は当たり前。注目したいのは、全疾病保障と呼ばれる将来の病気やケガによる就業不能状態に備えることができるサービスが無料で付帯する点です。費用負担なく、特定の病気に限定せずに将来に備えられるという点では、最強の住宅ローンと言えるでしょう。(保険金の給付条件は医師の診断ではなく、入院や1年以上の就業不能なので注意しましょう)
もちろん魅力的なのは上記だけではありません。住宅ローンの借り換え先を検討するうえで重要な金利も業界最低水準です。
auじぶん銀行のがん50%保障団信+全疾病保障でも実現していますが住信SBIネット銀行の住宅ローンの優れた点は、全疾病保障が付帯しているにも関わらず、これだけの低金利を実現している点です。10年固定金利はauじぶん銀行の住宅ローンより高く設定されていますが、借り換え時の変動金利:年0.428%は肉薄した低金利となっています。優れたサービス性(全疾病保障)と低金利で今月も人気を集めることは間違いありません。
金利 | 変動金利:0.410%(借換え・通期引下げプラン) 固定金利(当初10年固定):0.610%(当初引下げプラン) ※ 審査結果によっては、金利に年0.1%上乗せとなる場合があります |
借入可能上限額 | 1億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 銀行負担(無料) ※全疾病保障特約が無料で付帯 |
イオングループでの買い物がいつでも5%オフに!
イオン銀行の住宅ローンは事務手数料が「定率型」と「定額型」の2つが用意されています。定率型は融資金額×2.20%(税込み)の事務手数料、定額型は一律110,000円(税込み)。金利が低い定率型のタイプを選択した方が総費用をおさえることができますが、初期費用が増えてしまいます。借り換え当初の費用を抑えたい場合は定額型を選択することになりますが金利が+0.2%と金利負担は小さくありませんので可能な限り定量型を選択すると良いでしょう。
また、イオン銀行の住宅ローンには全国のイオングループでの買い物がいつでも5%オフサービスが付帯しています。マイホームの周辺にイオングループの対象店舗がある場合は見逃せない特典ですが、このサービスには以下の上限や期限がありますので確認はしておくようにしましょう。
当初借入れ金額1,000万円以上2,000万円未満:年間上限割引額 45万円/年
当初借入れ金額2,000万円以上:年間上限割引額 90万円/年
注意して欲しいのは5%オフになる期間です。住宅ローンの借り入れ期間ずっとではなく、「入会日から入会日の5年後の翌月10日まで」と約5年間の特典になっているという点です。念のため注意しておきましょう。全国に店舗を構える利便性を有するイオン銀行の住宅ローン。最近はネット銀行の住宅ローンに押され気味で住宅ローン実行額も減少しつつあるようですが、充実した店舗網とイオン銀行独自の付帯サービスは引き続き魅力的であり、検討候補の1つの住宅ローンと言えるでしょう。
金利(定率型) | 変動金利:0.520% 当初10年固定:0.620%
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借入可能上限額 | 1億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料(定率型) | 融資金額の2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 無料 |
※借り換え時の金利
住宅ローン借り換え比較ランキング(まとめ)
まず、日銀の金融緩和が出口に向かうのではないか、との報道が相次ぎ報道内では住宅ローンの金利上昇の記事が目立つようになりました。精度の低いあおりを目的としているような報道も目につきますので注意するようにしましょう。
住宅ローンの新規借り入れ(マイホーム購入)と借り換えでは、選ばれている住宅ローンの傾向が違います。その理由の1つに「大手金融機関グループの組織力と営業力」があります。不動産会社が住宅を販売する時、住宅ローンを紹介してきますが、その住宅ローンは不動産会社が、数多く存在する住宅ローンの中から「金利や手数料が低くおすすめ」の住宅ローンを選んでいるわけではなく、不動産会社と金融機関間で提携している住宅ローンを紹介しているだけです(不動産会社は家が売れれば良い)。
もちろん紹介された住宅ローンを断って「自分で住宅ローンを選ぶ」こともできますが、多くの人がそのまま住宅ローンを契約してしまっています。つまり、「長年培かわれた組織力」で、住宅ローン申込者を獲得しているということになります。
住宅ローンの借り換えは自分自身で申込先を比較・検討することになりますので誰かから営業されるわけではありません。
住宅ローンの借り換えは低金利住宅ローンを提供しているネット銀行の住宅ローンが高いシェアになるでしょうし、住宅ローンの金利を比較してもauじぶん銀行の住宅ローンは10年固定金利は無料の疾病保障がつくとは思えません。auじぶん銀行は疾病保障が無料で付帯していることを考えると変動金利・10年固定金利のどちらもに非常に低金利です。
また、「auじぶん銀行のがん50%保障+全疾病保障団信」、「新生銀行の安心パック(介護保障)」などは、金利が低いにも関わらず充実した疾病保障が付帯しているという点を忘れてはいけません。金利が低いにも拘わらず保障も充実しているネット銀行の住宅ローンは「組織力」や「歴史」ではなく「住宅ローンの商品性」で競い合っている住宅ローンと言えます。
今月はauじぶん銀行の住宅ローンがおすすめです。フラット35であればARUHIが最有力候補になるでしょう。最終的にこれらの住宅ローンに申し込むか否かはご自身の判断ですが、これらの住宅ローンの金利の低さと商品性については必ずチェックするようにしましょう。
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