SBI新生銀行の安心パックと安心パックWの違いとは?
SBI新生銀行の住宅ローンの特徴
住宅ローンの諸費用(保証料・手数料・団信保険料など)を限界に近い水準まで低く抑えることで借り入れ借り換え時に低コストで利用できる住宅ローンとして人気を集めているのがSBI新生銀行の住宅ローンです。ソニー銀行も同様に低い諸費用で人気を集めていますが、SBI新生銀行の住宅ローンは諸費用が低いだけでなく、安心パック・安心パックWと呼ばれる付帯サービスを提供しながら初期費用を抑えているという点が特徴です。
将来の疾病やケガなど備えながら、住宅ローン借り入れ・借り換え時にかかる諸費用を10万円~に抑えることができる住宅ローンはSBI新生銀行やソニー銀行ぐらいです。今回は、そんなSBI新生銀行の住宅ローン独自のサービスである「安心パック」と「安心パックW」の違いについて解説するとともにそれぞれの違いについて解説したいと思います。
安心パックW(ダブル)・安心パックSは2024年10月31日(木)までの契約分で取り扱いを終了となります。
安心パック・安心パックWの違いとは?
安心パックと安心パックWの違いを確認するために、安心パックと安心パックW(ダブル)を構成しているサービスを一覧にした比較表形式で確認しておきましょう。
安心パック | 安心パックW | |
事務手数料(税込) | 110,000円 | 165,000円 |
保証料 | 無料 | 無料 |
団体信用生命保険 | 無料 | 無料 |
ATM手数料 | 無料 | 無料 |
コントロール返済 | ○ | ○ |
安心保障付団信 | ○ | ○ |
家事代行サービス・ハウスクリーニング | × | ○ |
病児保育サービス | × | ○ |
コントロール返済と安心保障付団信は、「安心パック」「安心パックW」の両方に付帯しています。「安心パック」に加えて「家事代行サービス・ハウスクリーニング」と「病児保育サービス」を付帯したサービスが安心パックW(ダブル)ということです。
なお、「安心パック」は事務手数料が110,000円です。「安心パックW」は事務手数料が165,000円なので差額は55,000円です。つまり、「家事代行サービス・ハウスクリーニング」と「病児保育サービス」の2つのサービスを55,000円で付帯できるのが安心パックWです。
つまり、55,000円払って利用する価値があると思うか?を判断していくことになります。ちなみに、「家事代行サービス・ハウスクリーニング」も「病児保育サービス」それぞれの提供企業に直接申し込んだら55,000円で同じ水準のサービスを受けることはできません。使う人は安心パックWに申し込んだ方が圧倒的におトクです。
また、安心パックWを利用できるのは住宅ローン1500万円以上の借り入れ、借り入れ期間が25年以上の場合のみとなり、変動金利およびステップダウンタイプの住宅ローンを利用する場合には利用ができません。こうした制限を考えると安心パックWが銀行にとってはコスト負担の大きいサービスということが分かりますね。
安心パックW(ダブル)・安心パックSは2024年10月31日(木)までの契約分で取り扱いを終了となります。
安心パック・安心パックWの金利を比較
安心パック・安心パックWともに金利は変わりません。費用的な面で両者の違いは事務手数料のみとなります。また、安心パックWは25年以上の借り入れ期間があり、変動金利以外で契約する必要があります。
続いて「コントロール返済」「安心保障付団信」「家事代行サービス・ハウスクリーニング」「病児保育サービス」の4つのサービスをそれぞれ確認してきましょう。
コントロール返済とは?(安心パック・安心パックW共通)
コントロール返済は、「繰上返済を行って短縮された期間」を上限に、住宅ローンの元本の返済をおやすみできるサービスです。このサービスの良さを理解するには、繰上返済について理解する必要があります。繰上返済は住宅ローンの総返済額を抑えるために非常に有効な手段なのでどんどん繰上返済していきたいものなのですが、繰上返済するとローンの残高は減りますが手元にお金が無くなってしまいます。そのため、将来に支出が増えたり収入が減った時に備えておくことを考えるとなかなか思い切った繰上返済は行えなかったりします。
この気持ちは住宅ローンを利用したことのある人はよくわかるのですが、「総返済額を少なくするためにはどんどん繰上返済をした方が良いのはわかっているし、繰上返済する余裕も多少はあるがいつお金が必要になるかわからないし・・・」という考えが頭をよぎって、繰上返済をためらってしまうという声に応えているのが、SBI新生銀行の安心パックのコントロール返済、というわけです。
繰上返済しやすい住宅ローンは最終的な総返済額を抑えやすい住宅ローンです。SBI新生銀行の住宅ローンは一部繰上返済手数料無料、1円から返済可能です。さらにこのコントロール返済があるので、最強の繰上返済しやすい住宅ローンと言えます。
※コントロール返済で返済を休止できるのは元本の返済部分のみです。利息部分の返済は必要になるので注意してください。
安心パックW(ダブル)・安心パックSは2024年10月31日(木)までの契約分で取り扱いを終了となります。
安心保障付団信とは?
安心保障付団信とは、一般団信(生命保険)に「介護特約」が付帯している団信です。この特約があるので、通常は死亡時か高度障害時にしか保険金はおりないのですが、保険会社が定めた要介護状態が180日以上を継続するか、公的介護保険制度の要介護3以上に認定された場合に住宅ローン残高が保険金によって支払われることになります。
最近、様々な疾病保障が充実した住宅ローンが登場していますが、SBI新生銀行の安心保障付団信の特徴は怪我でも事故でも原因を問わずに介護状態になってしまった場合に備えることができるという点にあります。それと低コストもメリットの1つです。事務手数料を数万円支払うだけで審査に通れば付帯することができます。
「要介護3以上」になるのは高齢者が多いので、住宅ローン返済期間中に要介護3以上になるケースはそれほど多くありません。そのため実際に利用する確率は決して高くありません。利用する人が少ないので低い保険料で付帯させることができるわけですね。
利用する確率は低いとしても可能性はゼロではありませんので、「低コスト」で「原因を問わずに将来の健康状態の変化」に備えることができるという点で非常に優れたサービスと言えるでしょう。
ここまでが「安心パック」に含まれる2つのサービスです。この安心パックに55,000円(税込)の事務手数料を支払うことで利用できる「安心パックW」に含まれる2つのサービスについて確認してみましょう。
家事代行サービス・ハウスクリーニングとは?
その名の通り・・・なのですが、家事代行サービスを手掛ける最大手であるベアーズ社と連携して提供されるサービスで、安心パックWを利用すると住宅ローンの借入金額に応じてクーポンがもらえます。そのクーポンを利用して家事代行サービス大手「ベアーズ 」の家事代行サービスを利用することができる、といった仕組みです。
クーポンは100万円につき1枚(最大30枚)もらえますので3000万円の借り入れの場合、30枚のクーポンが受け取れます。クーポン1枚をベアーズ社の家事代行で利用すると1回3時間の家事代行を利用することができます。
ベアーズに家事代行をスポットでお願いすると「3時間で12000円(税抜)の利用料+900円の交通費」がかかります。1枚のクーポンの価値は1万円札より高い!と考えることができます。例えば、住宅ローンの借入金額が3,000万円を超えた場合、クーポンが30枚もらえますので、約40万円分の価値があることになります。
ハウスクリーニングの場合、クリーニング内容によって必要なクーポンの枚数が変わってきます。
定期的に掃除しなければならないエアコンの掃除をクーポンを利用してできるようになるのはかなり魅力的ですね!例えば、寝室の小さめのエアコン1台とリビング用の大きい自動掃除ロボ付エアコン1台をクーポン3枚で掃除してもらえることになります。クーポン30枚あれば、例えば2年に1回のペースで掃除をお願いした場合20年。毎年掃除しても10年間のエアコン掃除が無料になるという優れものです。(エアコン掃除1回1万円以上するのが相場なので、やはり30万円以上の価値)
わずか5万円の費用負担でこんなに充実したサービスが付帯する、しかも、マイホームが綺麗になって、家族の時間を増やせる。そんなサービスが安心パックWの家事代行・ハウスクリーニングサービスです。
安心パックW(ダブル)・安心パックSは2024年10月31日(木)までの契約分で取り扱いを終了となります。
病児保育サービスとは?
共働き家庭の子供が病気になって保育園・幼稚園・小学校を休むことになった場合、どちらかの親が会社を休んでお世話をするか、祖父・祖母などの親族にお願いするなどして対応していくことになると思います。また、子供がひいた風邪をもらってしまって家族ともどもつらい症状になってしまう可能性もあります。
そんな時に役に立つのがこの病児保育サービスです。このサービスは、生後6か月から小学校6年生までのお子さんを対象として、平日朝9時半から夜18時半まで保育を代行してくれるサービスです。(クーポンは「家事代行・ハウスクリーニング」と共通で、1回の利用でクーポンが2枚が必要)
ただし、病気の子供を施設に預けるのは精神的にも抵抗があるかもしれませんので、本当に大事な仕事や出張と重なった、親族の対応も難しい時に限って利用することになるでしょう。実際は「どうしようもない状況になった時に助けてもらえる」という安心感を持てることが一番のメリットと言えそうです。
※安心パックW(家事代行・ハウスクリーニング・病児保育)はそれぞれ利用できるエリアが限定されていますので注意しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。SBI新生銀行の安心パックは55,000円、安心パックWは安心パックに55,000円の事務手数料を追加して支払うだけで利用できることを考えると非常に費用対効果が高いサービスであることがわかりました。特に家事代行・ハウスクリーニングサービスは大手で顧客満足度も高いベアーズ社のサービスを利用できる点も魅力です。
安心パックと安心パックWのコストパフォーマンスの高さは、これらの付帯サービスを利用していると、『SBI新生銀行 ANAマイレージクラブ会員さま限定プログラム 』や『Tポイントプログラム』などのマイレージやポイントをもらえるキャンペーンの対象外としていることからも、SBI新生銀行がギリギリのコスト感で展開していることが読み取れます。
住宅ローンの借り入れ・借り換え後の安心感・快適性まで考えたSBI新生銀行の住宅ローンはやはり有力候補の住宅ローンであることは間違いなさそうです。
【参考】安心パックW(ダブル)<東急グループプラン>
東急グループの便利なサービスが付帯される安心パックW(ダブル)<東急グループプラン>も取り扱いしています。
安心パックW(ダブル)・安心パックSは2024年10月31日(木)までの契約分で取り扱いを終了となります。
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