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フラット35借り換えの審査基準と必要書類|通らない原因と流れ

フラット35への借り換え審査で使う書類と通帳を真上から写した写真

フラット35への借り換えは、今の住宅ローンを借りてから1年以上たち、直近1年間を正常に返済していれば申し込めます。返済負担率は年収400万円以上なら35%以下、400万円未満なら30%以下が基準で、利用条件に勤続年数や最低年収の項目はありません。

2026年11月のフラット35の金利は、借入期間21〜35年で年3.810%、20年以下で年3.490%です(融資率9割以下・団信付きで最も多い金利)。完済まで返済額が変わらない一方、変動金利から移ると毎月の返済は増えることが多くなります。

 

 

フラット35借り換えの審査基準は返済実績と返済負担率

住宅金融支援機構が定める借換融資の主な条件は、次のとおりです。民間銀行の審査と違い、勤め先の規模や雇用形態による条件はありません。

項目内容
申込時の年齢満70歳未満(親子リレー返済を使う場合は70歳以上も可)
国籍日本国籍、永住許可を受けている人、特別永住者
総返済負担率年収400万円未満は30%以下、400万円以上は35%以下(すべての借入れの年間返済額で計算)
今のローンの返済実績借入日から借換の申込日まで1年以上たち、申込日の前日までの1年間を正常に返済している
今のローンの借入額住宅取得時の借入額が、建設費または購入価額の100%以内
借入額100万円以上1億2,000万円以下で、今のローンの残高か機構の担保評価額の200%のうち低い額まで
借入期間35年・80歳から申込時の年齢を引いた年数・40年から今のローンの経過期間を引いた年数のうち最も短い年数
住宅の床面積一戸建て等50㎡以上、マンション30㎡以上(機構の技術基準への適合が必要)
団体信用生命保険加入は任意。加入する場合はあらためて申し込む(今のローンの団信は借り換えで終了)

出典は住宅金融支援機構「借換融資のご利用条件」です。年収は申込年の前年の収入で、課税証明書などの公的な書類に記載された金額を使います。

 

借入期間は残り期間より長くできる場合がある

借入期間の上限は3つの計算のうち最も短い年数です。たとえば45歳で、10年前に借りたローンを借り換える場合、80−45=35年、40−10=30年となり、上限は30年です。

今のローンが残り25年なら、借り換えで30年に延ばすこともできます。毎月の返済は下がりますが、5年延ばすぶん利息の総額は増えます。長期優良住宅などの場合は、40年と35年の部分が50年に置き換わります。

 

借入額は残高までで、諸費用も含められる

借入額は今のローンの残高までですが、この残高には借り換えの諸費用を含められます。対象は印紙税、融資手数料、抵当権の設定・抹消の登録免許税と司法書士報酬、物件検査手数料、今のローンの完済手数料と経過利息などです。

上限はもう1つあり、機構の担保評価額の200%を超える額は借りられません。残債3,000万円でも、担保評価額が1,200万円なら上限は2,400万円です。この場合、差額の600万円は手元資金で返す必要があります。

 

審査に通らない主な原因は4つ

借換融資の条件に照らすと、審査に通らない原因になりやすいのは次の4つです。どれも申込前に、返済予定表や通帳などで確かめられます。

  • 直近1年間に返済の遅れがある、または借りてから1年たっていない
  • カードローンや自動車ローンを含めた年間返済額が、年収の30%または35%を超える
  • 家を買ったときの借入額が、建設費または購入価額の100%を超えていた
  • 住宅が機構の技術基準に合わず、適合証明書が出ない

返済負担率は、借り換え後のフラット35の返済額で計算されます。年収500万円なら年間175万円、月額で約14.5万円が上限で、車のローンが月3万円あれば住宅ローンに使える枠は約11.5万円に減ります。

健康状態の変化で団信に入れないときも、借り換え自体はできます。ただし今のローンの団信は借り換えで終わるため、保障がなくなる点を家族と話し合ってから決めてください。

 

変動金利からの借り換えは毎月の返済が増える

変動金利で返済中の人がフラット35に移ると、2026年11月の金利水準では毎月の返済額が上がることが多くなります。残債2,500万円・残り25年で、今の金利を仮に年1.500%とした概算は次のとおりです。

項目今のローン(変動・仮定)フラット35へ借り換え
金利年1.500%年3.810%(21〜35年)
毎月の返済額約10.0万円約12.9万円
子育てプラス2ポイント割引を使う場合-当初5年間 年3.310%で約12.3万円
融資手数料の例-借入額の2.20%(税込)で55万円

※元利均等返済・ボーナス返済なし・金利一定として当サイトで計算した概算です。子育てプラスの金額は当初5年間の金利で計算した目安です。融資手数料は金融機関ごとに異なります。

 

この例では月約2.9万円、年間で約35万円の負担増になります。この増える分を、変動金利が上がったときへの備えとして払えるかどうかで決めてください。仮に変動金利が年2.000%に上がっても毎月は約10.6万円なので、差はまだ約2.3万円あります。

反対に、過去に高い固定金利で借りた人や、フラット35の9割超の金利で借りた人は、借り換えで返済が下がる場合があります。フラット35同士の損得はフラット35からフラット35への借り換えの損益分岐の記事で試算しています。

 

審査の流れは事前審査から融資実行まで約1か月

取扱件数の多いSBIアルヒの案内では、店舗で手続きした場合の目安は次のとおりです。追加資料を求められると、これより日数がかかります。

段階内容目安(SBIアルヒ店舗)
事前審査返済負担率、信用情報、物件の評価などを確認最短当日
本審査提出書類で事前審査の内容に相違がないかを確認最短3営業日
借り換え全体申込から融資実行・今のローンの完済まで概ね1か月程度

Webで申し込むSBIアルヒ ダイレクト支店の借り換えは、事前審査がなく、Web本申込の受付から融資まで6週間以上かかります(2026年11月時点の同社案内)。今のローンの金利見直し月が近い人は、逆算して早めに書類を集めてください。

融資手数料は金融機関で差があり、SBIアルヒは借入額の2.20%(税込・最低220,000円)です。Web申込と電子契約で1債権あたり33,000円(税込)を割り引く制度があります(2026年3月2日〜2027年3月31日)。各社の手数料はフラット35の借り換え事務手数料の比較で紹介しています。

 

必要書類は収入の種類と借り換え用の書類で決まる

SBIアルヒのフラット35(買取型)借換用の必要書類一覧では、給与収入だけの人とそれ以外の人で収入の書類が分かれます。主なものは次のとおりです。

  • 本人確認:住民票(世帯全員のもの)、運転免許証・マイナンバーカード・パスポートなど
  • 給与収入だけの人:源泉徴収票、住民税の特別徴収税額の通知書または課税証明書、給与明細書
  • 給与以外の収入がある人:確定申告書(第1表・第2表)、事業所得などがあれば収支内訳書か青色申告決算書、納税証明書その1・その2
  • 借り換え用:今のローンの返済予定表と返済口座の通帳(いずれも直近1年分)
  • 物件:建物と敷地の登記事項証明書、売買契約書や工事請負契約書の写し、火災保険の証券、適合証明書、間取図

このほか転職経験がある人は職歴書、団信に入る人は申込書兼告知書が必要です。書類の年数や原本・写しの区別は申込先で異なるため、一覧をもらってから集めると二度手間を防げます。

 

手続きの前に、フラット35へ移ることで失うものも確認してください。団信の保障の切れ目や繰上返済の条件などはフラット35への借り換えのデメリットの記事にあります。

借り換えの損得は申込時点の金利で変わります。試算は、各金融機関の最新の条件で行ってください。

 

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