三菱UFJ銀行の住宅ローンの審査基準は厳しい?(事前審査・本審査別)
この特集ページでは三菱UFJ銀行の住宅ローンの審査基準を解説しています。三菱UFJ銀行の住宅ローンを検討中の人、審査基準を知りたい人は申し込み前の参考にしていただければと思います。
なお、三菱UFJ銀行は住宅ローン残高でも国内最大で、2023年3月末時点で14.6兆円の融資残高があり、日本の住宅ローンを代表する住宅ローンです。実際、三菱UFJ銀行の取り組みや商品を他の銀行が追随することは多く、三菱UFJ銀行の住宅ローンは比較先として最適なので、どの銀行の住宅ローンを選ぶことになった場合でも有意義です。
目次
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三菱UFJ銀行の住宅ローンの審査基準・商品性
三菱UFJ銀行は国内最大手の金融機関です。そのため、たくさんの銀行が三菱UFJ銀行を基準(参考)にして金融商品を開発してきました。住宅ローンもその傾向が強く日本の住宅ローンの標準的な商品と言えます。
例えば、すべてを三菱UFJ銀行が作ってきたわけではないでしょうが、以下に記載したような条件はメガバンクや地方銀行ではかなりの部分で共通している面があります。
一方で、新しい銀行やネット銀行は、国内最大の住宅ローン利用者を抱えている三菱UFJ銀行から住宅ローンの利用者を奪いたいと考えて商品開発を進めてきました。同じような商品性や審査基準の住宅ローンを提供しているだけでは到底太刀打ちできないので、商品性や審査基準を工夫した新しい住宅ローンを開発してきています。
審査基準関連で言えば、例えば、「契約社員や派遣社員」への住宅ローン融資を可能としたり、メガバンクでは300万円未満の年収の人の審査が厳しいとされていますが、ネット銀行ではそのゾーンを狙って年収制限を100万円や200万円まで引き下げたりしています。
三菱UFJ銀行の住宅ローンを真似するのか、三菱UFJ銀行が提供していない住宅ローンを開発するのかの違いはあれど、どの銀行からも間違いなく意識されてているのが三菱UFJ銀行の住宅ローンです。
それでは三菱UFJ銀行の住宅ローンの基本的な審査基準について確認しておきましょう。
三菱UFJ銀行の住宅ローンの審査基準
年齢 | 借り入れ時年齢が20歳以上70歳未満(完済時年齢80歳未満) |
借入可能金額 |
30万円以上1億円以内 年収・物件の担保金額により制限されます。 |
年収制限 | 200万円以上(実態としては300万円以上が目安) |
年間返済負担率上限 | 最大で35%(年収300万円の場合105万円) |
雇用形態 | 正社員・公務員(契約社員・派遣社員・パートなどは利用できない) |
勤続年数 | 原則として3年以上 |
団信 | 加入必須 |
保証料 | 保証会社「三菱UFJ住宅ローン保証」による保証が必須 |
借入期間 | 2年以上35年未満 |
返済方法 | 元利均等返済または元金均等返済 |
三菱UFJ銀行の住宅ローンの審査期間(事前審査・本審査)
三菱UFJ銀行の住宅ローンは、事前審査期間は1日~4日、本審査期間は7日程度とされています。申込日から起算すると融資実行までは1か月半程度かかると思っていた方が良いようです。この審査期間は長くもなく・早くもない感じで標準的と言えそうです。
三菱UFJ銀行の住宅ローンの事前審査(仮審査)と本審査
一般的に保証会社を利用する住宅ローンの場合、「事前審査は銀行が審査」して「本審査は保証会社が審査」しますので、三菱UFJ銀行の住宅ローンについても事前審査は三菱UFJ銀行が審査し、本審査は”三菱UFJ銀行が指定するグループ会社「三菱UFJ住宅ローン保証」”により行われます。※また、2018年10月から限定的にAIによる事前審査も導入を開始しています。AIによる事前審査についてはこちらの記事で取り上げていますので興味がある人は参考にしてください。
※ネット専用住宅ローンについては保証会社を利用せず、本審査も三菱UFJ銀行が行います。
三菱UFJ銀行の住宅ローンの事前審査(仮審査)
仮審査で何を審査しているかの詳細は公表されていませんが、三菱UFJ銀行ではスコアやポイントと呼ばれる点数評価の仕組みを採用しているとされています。
点数評価の対象となる項目は「年齢」・「勤務先(の種類・規模)」・「勤続年数」・「年収」・「他のローンなどの利用の有無」など。借入可能金額は、「借入期間」・「年収」・「年間返済負担率」をもとに上限金額内であるかどうかがチェックされます。
これらの情報から算出された「点数(スコア)」が一定の点数に満たない場合、事前審査で落ちることになります。
なお、借入期間35年(最長)で借り入れを行う場合の年収別の上限金額の目安は以下のとおりです。ここでは借入可能金額はざっくり税込年収の35%程度としています。
税込年収 | 借入可能金額の目安 |
300万円 | 2,400万円 |
350万円 | 2,800万円 |
400万円 | 3,200万円 |
450万円 | 3,600万円 |
500万円 | 4,000万円 |
600万円 | 4,800万円 |
700万円 | 5,600万円 |
800万円 | 6,400万円 |
900万円 | 7,300万円 |
1,000万円 | 8,000万円 |
三菱UFJ銀行の住宅ローンの本審査
本審査は三菱UFJ銀行の住宅ローンの本審査は保証会社である三菱UFJ住宅ローン保証により行われます。(ネット専用住宅ローンについては保証会社を利用しません)
本審査では事前審査では厳密に行われなかった項目、例えば「売買契約書に記載されている内容などをもとにした不動産(マイホーム)の担保審査」や「個人信用情報を照会することによる信用調査」などが審査されます。
特に三菱UFJ銀行の住宅ローンの審査で厳しいと言われているのが「個人信用情報に基づく信用調査」です。個人信用情報についてはこちらの記事でも詳しく解説していますので参考としてください。1回ぐらいのうっかりが理由の返済遅延であれば許容してもらえる可能性はありますが、複数回の返済が滞っているといった情報が信用情報に残っていると住宅ローンの審査は厳しい審査結果(落ちる)可能性が高いでしょう。
住宅ローン業界の標準ともいえる三菱UFJ銀行の住宅ローンの審査基準は厳格に行われていて、個人信用情報に問題があると公務員・大企業に勤めている人だとしても審査に落ちる可能性が高くなりますし、自営業・個人事業主・中小企業の経営者など「収入面」が安定していると判断してもらいにくい職業で個人信用情報に問題があると更に審査に落ちる可能性が高くなります。
一方で、個人信用情報に全く問題が無く、無理のない金額の借り入れであれば、年収が低いとしても(基本的には300万円以上が目安)審査に通る可能性は十分あるでしょう。
三菱UFJ銀行の住宅ローンの金利
ホームページやちらしなどを見るとわかりますが、三菱UFJ銀行の住宅ローンの金利には幅があります。変動金利の場合、2021年4月現在、「年0.475%」などのように表記されています。これは、先ほど説明した住宅ローンの審査でもっとも良い審査結果が出た人に適用されるもので、審査結果により金利が変動する仕組みになっています。
三菱UFJ銀行の住宅ローンの審査に通ったのは良いが提示された金利が高かったなどの口コミを多く見かけるのは、この審査結果で適用する金利が変わる仕組みがあるためです。
三菱UFJ銀行の住宅ローンはおとく?
最後に三菱UFJ銀行の住宅ローンがお得なのかを比較してみましょう。比較相手をメガバンクにしても大差ないので、ここではネット銀行の住宅ローンでありながら店舗に相談しながら申し込める住信SBIネット銀行の住宅ローン(対面)と比較したいと思います。
住宅ローンを借り入れている人の半数が選んでいる変動金利で比較していきます。
三菱UFJ銀行 | 住信SBIネット銀行の住宅ローン(対面) | |
変動金利 | 年0.475%~ |
年0.320%※1 |
保証料 | 必要(金利0.2%相当) | 不要 |
団信保険料 | 銀行負担 | 銀行負担 |
事務手数料 | 33,000円 | 借入金額×2.20%(税込) |
一部繰上返済手数料 | ネットなら無料 | 無料 |
疾病保障 | 別途契約 | スゴ団信が無料で付帯 |
※2023年10月時点。当サイト調べ。
※1 審査審査結果によっては表示金利に年0.1%~年0.75%上乗せとなる場合があります、借入期間を35年超でお借り入れいただく場合は、ご利用いただく住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。
※この特集ページで紹介している各社の住宅ローンの審査基準や商品性については当サイトの調べです。商品性や審査基準は常に変化しますので、最新の情報については各社公式サイトで確認するようにしてください。
三菱UFJ銀行の住宅ローンを検討している人は、「普段使っている銀行・家から近い銀行が三菱UFJ銀行だから」「三菱UFJ銀行を選んでおけば信頼できるように思う」「不動産会社から提携住宅ローンとして紹介されたから」の3つの理由だと思いますが、最大で35年間も返済しなければならないのが住宅ローンです。少しでも金利が低い住宅ローンを選場なくて良いか、今一度しっかりと確認すると良いでしょう。
三菱UFJ銀行の審査に落ちたら
住宅ローンの審査に落ちた理由は人それぞれです。金融機関も明確に教えてくれず、三菱UFJ銀行でも詳細を教えてくれることはありません。三菱UFJ銀行の住宅ローンの審査に落ちた場合、審査基準が三菱UFJ銀行と異なる銀行に申し込むことになります。三菱UFJ銀行の住宅ローンの審査に落ちた場合のおすすめの住宅ローンについてまとめてみました。
三井住友銀行・みずほ銀行・三井住友信託銀行の住宅ローンが候補になると思います。審査基準に違いはそれほどありませんが必ず審査に落ちるわけではありませんので試してみる価値はあるでしょう。なお、日本でもっとも住宅ローンを貸し出しているのは三菱UFJ銀行ですがそれに次ぐ規模なのが三井住友信託銀行です。
また、有効な対策としては、国土交通省が100%出資する住宅金融支援機構が提供するフラット35の活用です。フラット35は公的な住宅ローンという側面をもっているため、通常は住宅ローンを組みにくい、会社経営者、会社役員、自営業・個人事業主も利用しやすく、パートやアルバイトでも利用可能となっています。
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