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三菱UFJ銀行が住宅ローンの事前審査にAI(人工知能)導入。最短15分で事前審査完了。

三菱UFJ銀行とSUUMOのAI連携

 

三菱UFJ銀行が住宅ローンの審査にAI(人工知能)を導入し、最短15分で事前審査が完了するサービスを始めました。

 

まだ試験的な段階のためか、物件情報サイト「スーモ(提供:リクルート)」の利用者のみが対象で、通常の申込はこれまで通りの事前審査が行われるとされています。

 

三菱UFJ銀行は国内銀行の中でもAI活用に積極的で、2018年4月には中小企業向けの融資でのAI活用を研究する専門部署をグループ企業内に設置して研究を進めていますし、三菱UFJフィナンシャルグループではフィンテック子会社としてジャパンデジタルデザイン株式会社を設立して、AIなどの最新のテクノロジーを活用した金融サービスの研究・開発を進めています。

 

住宅ローンの事前審査へのAI導入はソニー銀行が2018年5月から先行していて、最短1時間で回答できる事前審査サービスを開始していましたがメガバンクとしては初の取り組みとなります。

 

三菱UFJ銀行が導入したのはNECのAIシステムで、AI事前審査を行うために必要な入力項目は20項目程度となっています。画面上で入力された項目と三菱UFJ銀行の過去の貸出しの実績をもとにAIが即座に審査を進める流れとなっていて、これまでの人で行う事前審査で1日かかっていた作業がわずか15分で完了して通知してもらえるので利便性が高まることは間違いありません。

 

今回導入されたのはNECの「NEC the WISE」という名称の最先端AI技術群の中の「異種混合学習技術」と呼ばれる技術となっています。この技術を利用して、事前審査に必要となる様々なデータを分析し、その中から一定の規則性を自動で分析して審査精度を高める仕組みが構築されています。

 

加えて、AIがなぜ「その審査結果を導いたのかの根拠」が開示されるホワイトボックス型となっているようで、三菱UFJ銀行側でもその審査結果が導き出された理由を把握できるようになっているようです。

 

事前審査の結果を即座に回答してくれるようになると、たとえ審査に落ちてもすぐに次の住宅ローン探しを始められるという大きなメリットがありますが、重要なのはその審査精度と自分が審査に通るのか、という点だと思います。

 

今回の取り組みにより、AIがたった15分で判断した結果で事前審査で落とされる可能性があることになり、審査に落ちた時の納得感が得られにくい可能性もありますので、そのあたりのフォローもポイントになりそうです。ホワイトボックス型ということで調整しやすそうですがそのあたりの今後の取り組みにも注目したいと思います。

 

なお、AIによる審査はあくまでも事前審査です。

 

この審査に通ったからといって住宅ローンを借り入れできるわけでもありませんし、その後に行われる本審査はこれまで通り行われるので、三菱UFJ銀行の住宅ローンが借りやすくなったと勘違いしないようにしましょう。

 

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