PayPay銀行の住宅ローン審査は厳しい?甘い?年収・職業・団信の基準を解説

PayPay銀行の住宅ローンは2019年7月に取り扱いが始まったネット完結型の住宅ローンで、業界最低水準の金利と充実した団信ラインアップで人気を集めています。新規借り入れだけでなく借り換えでも選ばれることが増えてきました。
このページでは、PayPay銀行の住宅ローン審査が「厳しいのか?甘いのか?」を、年収・職業・団信・借入限度額といった審査基準ごとに、2026年6月時点の最新情報で確認していきます。借り換えで申し込む方が押さえておきたいポイントもあわせて整理します。
目次
2026年6月のPayPay銀行の住宅ローン金利の動向
日本銀行は2026年6月の金融政策決定会合で政策金利を年1.0%程度へ引き上げました(約31年ぶりの水準)。これを受けて各行の変動金利には上昇圧力がかかっていますが、PayPay銀行の変動金利(全期間引下型・新規借入)は2026年6月時点でおおむね年0.980%と、引き続き業界最低水準を維持しています。
固定金利は長期金利の上昇を受けて上がっており、フラット35(買取型)は2026年6月の最頻金利が年3.21%と3%台に乗っています。固定を中心に金利が上がる局面のため、適用されるのは申込時ではなく「お借入日(実行日)時点の金利」である点には注意してください。最新の適用金利は変動するため、実際の数値は必ずPayPay銀行の公式サイトでご確認ください。
PayPay銀行の住宅ローンについて
PayPay銀行は旧さくら銀行が母体となって設立されたネット専業銀行で、ネット銀行のなかでも最も古くから営業しています。2018年にヤフー(現LINEヤフー)グループ入りし、同年に住宅ローンへの参入を発表。ソフトバンク・ヤフー(PayPay)グループの一員として、金融・決済事業の強化を進めてきました。
住宅ローンはネット完結型・低金利・電子契約・多種類の疾病保障に対応しており、商品力の高さが特長です。2025年7月からは借入期間を最長50年まで延ばせる「50年ローン」の取り扱いも開始し(35年を超える借り入れは年0.1%の金利上乗せ)、住宅価格の高騰で毎月の返済負担を抑えたいニーズにも対応しています。金利の低さと、ネット銀行ならではの手続きのしやすさが、新規・借り換えの両方で支持される理由といえるでしょう。
PayPay銀行の住宅ローンの審査基準について(人物に関する審査)
住宅ローンの審査基準を知るうえで最初に確認したいのが「商品要項(商品概要説明書)」です。文字が多くて読みづらい部分も多いので、当サイトで重要な箇所をピックアップして順番に確認していきましょう。
<年齢条件>
年齢条件は一般的で、申込時の年齢が満20歳以上満65歳未満、完済時の年齢が満80歳未満となっています。50年ローンを利用する場合も、完済時年齢が80歳未満になるよう借入期間を設定する必要があります。
<健康状態(団信への加入)>
団体信用生命保険(団信)への加入が必須となっているのは、民間住宅ローンとして一般的です。PayPay銀行の団信の引受保険会社はカーディフ生命保険で、2024年に引受保険会社が変更されました(団信の取り扱い大手で、団信引受では国内トップクラスの実績があります)。一般団信は上乗せ金利0円で、ほかにがん保障付き団信や、全疾病・自然災害・失業に備える「超サポ団信」など、保障を手厚くするプランも用意されています。
ワイド団信を取り扱い
PayPay銀行では、病歴・持病がある方でも年0.3%の金利上乗せで加入できるワイド団信を取り扱っています。ワイド団信に入れるかは病名だけでなく症状で審査されます。一般団信のみで申し込み、一般団信の審査に通らなかった場合は、引受保険会社(カーディフ生命)が自動的にワイド団信の査定を行う流れになっているため、申し込みの手間が省ける仕組みです。
<年収・勤続年数>
年収基準は前年度の年収200万円以上で、銀行業界のなかでも比較的申し込みやすい基準といえます。最低年収を公表している銀行では100万円・200万円が一般的ですが、ソニー銀行や楽天銀行(金利選択型)のように年収400万円以上を基準とする銀行もあるため、200万円からというのは間口の広い設定です。
ただし「申し込める年収」と「無理なく返せる年収」は別物です。住宅価格が上がっているなかで余裕をもって審査に通り、返済を続けるには、ある程度の収入や自己資金があるほうが安心です。
収入条件をクリアしにくい場合でも、共働きであれば「ペアローン」や「収入合算」を利用することで申込可能額を広げられます。申込時にチェック(希望)しておくとよいでしょう。
勤続年数については商品要項に明確な基準の記載はありませんが、必要書類として直近1年分の源泉徴収票が求められます。転職後3年未満の場合は、職務経歴書を提出することで審査を受けられる扱いになっています。
<職業・雇用形態>
会社員の方が利用する一般の住宅ローンでは、対象となる雇用形態は「正社員」または「契約社員」が中心です。一方で、2025年からは「個人事業主・法人経営者向け住宅ローン」の取り扱いが始まり、個人事業主・自営業の方や、ご自身またはご家族が経営する会社にお勤めの方も申し込めるようになりました。かつては自営業・会社役員の方は対象外でしたが、現在は専用商品で門戸が広がっています(詳しい申込条件はPayPay銀行公式の個人事業主・法人経営者向け住宅ローンでご確認ください)。
派遣社員・パートなど一部の雇用形態は対象とならない場合があります。最新の取り扱いは変わることがあるため、ご自身が対象かどうかは公式サイトでご確認ください。なお、勤続年数が短い方や自営業の方は、フラット35(住宅金融支援機構の全期間固定型)のように雇用形態を問わず申し込みやすい住宅ローンも選択肢になります。ネット銀行の他行と比較したい場合は、自営業・会社役員の方の取り扱い実績があるauじぶん銀行の住宅ローンもあわせて検討してみるとよいでしょう。
PayPay銀行の住宅ローンの審査基準について(資金使途)
次に資金使途を確認しましょう。資金使途とは、どういった条件の住宅の購入・借り換え資金に利用できるかを示すものです。新築マンション・中古マンション・建売戸建ての購入であれば、あまり気にせず読み飛ばしてかまいません。
ソニー銀行のように中古戸建ての購入を融資対象外としている金融機関もありますが、PayPay銀行では中古戸建ても問題なく利用できます。ただし、市街化調整区域・非線引き区域の物件などは申込不可となっているので注意しましょう。
なお、注文住宅の場合、ハウスメーカーや工務店へ数回に分けて代金を支払う必要がありますが、PayPay銀行は建物完成時に一括で融資する形にのみ対応しています。着工金・中間金を支払うための「つなぎ融資」はPayPay銀行独自では対応していないため、別途つなぎ融資を取り扱う金融機関の利用が必要です。詳しくはつなぎ融資についてのコラムもご覧ください。
借り換えで覚えておきたいのは、リフォーム費用も住宅ローンに含めて借り入れ・借り換えできる点です。一般的なリフォームローンよりPayPay銀行の住宅ローン金利のほうが低いため、「中古住宅を購入しつつリフォームしたい」「借り換えと同時にリフォームしたい」という方にとって有力な選択肢になります。
PayPay銀行の住宅ローンの審査基準について(借入可能限度額)
融資額は500万円~2億円です。借入限度額を1億円とする金融機関が多いなかで、PayPay銀行はより高額な住宅への融資にも対応しています。共働きで収入合算・ペアローンを利用する高所得世帯にも使い勝手のよい設定です。なお団信も2億円まで対応しているため、万が一の備えも安心です。返済方法は元利均等返済のみ(元金均等返済は不可)で、ボーナス返済は融資額の50%以内まで利用できます。
PayPay銀行の年収別の借入可能額の目安
次に、年収ごとの借入可能額の目安を確認してみましょう(あくまで一般的な試算上の目安で、実際の融資額は審査により決まります)。
| 年収 | 借り入れ可能額の目安 |
| 200万円 | 1,430万円 |
| 300万円 | 2,340万円 |
| 400万円 | 3,250万円 |
| 500万円 | 4,070万円 |
| 600万円 | 4,880万円 |
| 700万円 | 5,700万円 |
| 800万円 | 6,510万円 |
目安としては年収の7~8倍と、他行と比べても限度額は大きめです。ただし「借りられる金額」=「無理なく返せる金額」ではありません。金利上昇局面では将来の返済額が増える可能性もあるため、月々の返済額から逆算して借入額を決めるのが安全です。一般的には年収の5~6倍程度が無理のない目安といわれています。
PayPay銀行の住宅ローンの審査期間
審査期間について見ていきます。事前審査は最短当日、本審査は最短3営業日となっており、ネット銀行のなかでは標準的なスピード感です。PayPay銀行の住宅ローンは契約が電子化されているため、契約書のやり取りや捺印が不要で、契約手続きにかかる期間を大きく短縮できます。
PayPay銀行とフラット35について
フラット35は雇用形態を問わず申し込みやすい全期間固定型の住宅ローンですが、PayPay銀行が取り扱っているのは自社の住宅ローン(変動金利・固定期間選択型・固定35年など)です。フラット35(買取型)そのものを利用したい場合は、ネット銀行で取扱実績の多い住信SBIネット銀行など、フラット35を扱う金融機関を検討するとよいでしょう。最新の取り扱い商品は各行の公式サイトでご確認ください。
前述のとおり、自営業・会社経営者の方も、現在はPayPay銀行の「個人事業主・法人経営者向け住宅ローン」で申し込めるようになっています。雇用形態で迷う場合は、自社商品・フラット35・他行のネット住宅ローンを横断的に比較してみてください。
まとめ
PayPay銀行の住宅ローンの審査基準を見てきました。会社員向けの一般商品では正社員・契約社員が中心ですが、2025年からは個人事業主・法人経営者向け住宅ローンも始まり、対象が広がっています。年収200万円から申し込め、借入限度額は2億円、借入期間は最長50年(35年超は年0.1%上乗せ)、ワイド団信や充実した疾病保障にも対応するなど、間口の広さと商品力を兼ね備えた住宅ローンといえるでしょう。
借り換えでは、リフォーム費用も含めて借りられる点や、業界最低水準の変動金利が魅力です。金利は実行日時点のものが適用され、今後の改定もあり得るため、申し込み前には必ず公式サイトの最新金利を確認しましょう。自営業・会社役員の方やフラット35を希望する方は、auじぶん銀行の住宅ローンなど他行とあわせて比較検討するのがおすすめです。
PayPay銀行の住宅ローン審査に関するよくある質問(FAQ)
Q. PayPay銀行の住宅ローン審査は甘いですか?
A. 年収200万円から申し込める点や借入限度額が大きい点では間口は広めですが、審査金利は非公表で、返済比率や信用情報などは他行同様にしっかり確認されます。「甘い」というより「申し込みやすいが審査は通常どおり」と考えるのが実態に近いでしょう。
Q. 借り換えでも利用できますか?
A. 利用できます。リフォーム費用を含めて借り換えることも可能です。借り換えでは、現在の残債・残期間・金利差から「諸費用を上回るメリットがあるか(損益分岐)」を試算してから申し込むのがポイントです。
Q. 自営業・会社経営者でも申し込めますか?
A. 2025年に始まった「個人事業主・法人経営者向け住宅ローン」で申し込めます。必要書類や条件は会社員向けの商品と異なるため、公式サイトで確認してください。
Q. 借入期間は最長何年ですか?
A. 2025年7月から最長50年まで取り扱っています。ただし35年を超える借り入れには年0.1%の金利上乗せがあり、繰上返済で期間を35年以内に短縮しても上乗せは継続します。完済時年齢が80歳未満になるよう設定する必要があります。
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