住宅金融支援機構の民間住宅ローン利用者の実態調査について
フラット35を提供する住宅金融支援機構が2024年に入って、初回の民間住宅ローン利用者の実態調査の結果を発表しました。この調査は定期的にどのような住宅ローンが選ばれているのか、住宅ローンを借りている人の傾向が確認できる網羅的な調査です。当サイトでは不定期にこの実態調査の記事の重要部分を抜粋して解説しています。
今回は4つのポイントに絞って解説したいと思います。住宅ローン業界の全体傾向や実際に住宅ローンを利用している人たちがどのような住宅ローンを借りているのか、などのポイントを確認しておきましょう。
目次
人気の住宅ローンの金利タイプは?
最新の調査結果は以下のグラフの一番右側です。住宅ローンの変動金利タイプの人気が非常に高くついに8割近くのシェアまで拡大しています。住宅ローンの各金利タイプの中でも低い金利だ借り入れできる「変動金利タイプ」の人気が過去にないぐらい人気を集めていることがわかります。
また、固定期間選択型はシェアを落としていますが、それでも15%、つまり6人に1人は固定期間選択型(当初〇〇年固定という商品)を選んでいることになります。
なお、本調査では、固定期間選択型のシェア、全期間固定型の住宅ローンでのフラットとそれ以外のシェアも調査、発表されていましたが、2022年で調査が終了となっています。
一方で、借入金利に関する調査が新規で開始されています。今回はこの調査を確認してみましょう。
借入金利、年0.5%以下が最多
借入金利が年0.5%以下が最多で3人に1人が0.5%以下で借りていることが分かります。その次に多いのは年0.5%~1.0%で26.2%となっており、全体の半数の方が1%以下で借りていることとなります。
1%以下の金利は変動金利だと思われますが、地銀などの金融機関の変動金利が低下、0.5%以下のネット銀行の変動金利の借り入れが伸びていることがこの調査から想定できますね。
みんなの返済負担率はどれぐらい?
最後に、年収に対してどれぐらいの金額を返済しているかを示す「返済負担率」を確認しておきましょう。
以下の通り15%~20%の返済負担率で借り入れを行っている人がもっとも多くなっています。その前後も多数いますので、それらを含めると10%~25%の間に収めている人が大半を占めるということになります。
これから住宅ローンの借り入れを考えているようでしたら、この間に自分が含まれているかはチェックしておくと良いでしょう。
まとめ
今回のこの調査結果から、「住宅ローンを実際に借りた人」の3人に2人が変動金利を選択し、6人に1人が固定期間選択型を選択していることがわかりました。じりじりと変動金利タイプの人気が高まっている様子がわかります。
変動金利も10年固定金利も住宅ローン金利の上昇リスクがある金利タイプなので、「住宅ローン金利は今後上昇しない」と考えているか「上昇するとしてもわずかで、金利を固定しておかなければならない程ではない」のいずれかの考えを持っている人が多いと考えることができます。
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