住宅ローン借り換え比較ランキング
2025年5月更新
今後の住宅ローン金利はどうなる?
2024年後半以降、国内の主要銀行やネット銀行を含む多くの金融機関が住宅ローンの金利引き上げを実施したことで、住宅ローン市場全体の金利水準が上昇傾向にあります。特に、すでに上昇していた固定金利タイプに続き、変動金利タイプの金利も引き上げられたことで、借入時の金利選択がこれまで以上に重要な局面を迎えています。
現時点では、日銀の金融政策や物価動向を踏まえても、住宅ローン金利が今後大幅に下がる可能性は低いと見られています。むしろ2025年以降は、現在の水準が長期的に維持されるか、緩やかにさらに上昇する可能性も指摘されています。これから住宅ローンを検討する人にとっては、金利の先行きだけでなく、自身の返済計画やライフプランに合った金利タイプの選択がますます重要になってきています。
住宅ローンの借り換えに適したタイミングか?
たとえ著名な住宅アナリストや金融の専門家であっても、将来の住宅ローン金利を正確に予測することはできません。しかし、いくつか「確かな事実」はあります。
例えば、金利だけでなく、住宅ローンの内容が進化しており、以前であれば有料オプションだった疾病保障などが無料で付帯される商品も登場しています。こうした付帯サービスの充実により、単純な金利差だけでなく「住宅ローンの総合的な価値」で借り換えを検討すべき時代になってきました。
一般的には、借り換えをする際には「現在の住宅ローンとの金利差が0.5%〜1.0%以上ある場合」にメリットが出やすいとされていますが、最近では金利差が0.3%程度でも、残高や返済期間によっては十分に借り換え効果が得られるケースもあります。特にローン残高が大きい場合や、返済期間が長く残っている場合は、金利差が小さくても借り換えの検討価値が高まります。
住宅ローンの借り換えは早い方が効果が大きい
住宅ローンの借り換えで総返済額を減らすには、できるだけ早く金利が低い住宅ローンを借り換えることが大切です。住宅ローンの残高が多ければ多いほど、借り換えタイミングが早ければ早いほど返済額の削減効果は大きくなります。
住宅ローンの借り換えで団信の保障を充実できる
日本の住宅ローン業界では、住宅ローンの団信の付帯サービスである疾病保障が充実してきています。
通常の団信は高度障害もしくは死亡時に備える生命保険ですが、医療の高度化で死亡率も低下、病気になっても生存できる可能性が高まってきたことから、がんやケガ・病気に備えられる団信の取り扱いが増えています。
たとえば、ソニー銀行は「がん団信100」を他行の半額の年0.1%の金利上乗せで付帯できます。仮に2,000万円の残高がある借り換えであれば、25年間の月々の保険料は平均で約843円の負担で済みます。
これだけの費用でがんに備えられることは大きなメリットですし、がん保険なら年齢が上がるごとに保険料が上がりますが、「がん団信100」なら借入額の0.1%なので年齢によって支払い額が変わることはありません。2,000万円の保険金がうけとれるがん保険は販売されていないので、住宅ローンを組む時にだけ選べるがんに対する備えと考えることができます。
このように疾病保障を充実させることができることも最近の住宅ローン借り換えのメリットの1つです。
住宅ローンの借り換えにおすすめの住宅ローンとは?
住宅ローンの借り換えを検討している人は、住宅ローンの返済を続けている人なので住宅ローンを借りた時よりも残高は減少し返済期間も短くなっているので、住宅ローンの借り換え時は10年固定金利など一定期間の金利を固定しつつ低金利のメリットを得られる住宅ローンが人気を集めています。次いで、圧倒的な低金利の変動金利、その次に超長期の固定金利という順で人気を集めています。
このランキング特集ページでは、住宅ローンの借り換え時に人気を集めている10年固定金利タイプを中心に借り換えにおすすめの住宅ローンを厳選比較してランキング形式で紹介したいと思います。
住宅ローン借り換え比較ランキング(2025年5月)
SBI新生銀行のパワースマート住宅ローン
非常に魅力的な金利と水準の諸費用がポイント!
SBI新生銀行の住宅ローンは、残高が約1兆円に達するほどの高い人気を誇る注目のローン商品です。最大の魅力は、何といってもネット銀行に匹敵する“圧倒的な低金利”にあります。
これまでSBI新生銀行は、金利競争が激しい住宅ローン市場においても常に低金利を維持しており、特に借り換え需要の高まりとともに評価を高めています。最近では、「借り換えに興味はあるけど、数十万円もかかる諸費用がネックで…」という声も多い中、SBI新生銀行なら借り換えに必要な諸費用もローンに含めて借り入れることができる点が、他行と大きく差別化されたポイントとなっています。初期費用のハードルが下がるため、多くの人にとって現実的な借り換え選択肢になるのです。
さらに、SBI新生銀行の住宅ローンは団体信用生命保険(団信)にも独自性があります。特に注目すべきは、介護保障付き団信やがん保障付き団信の選択肢があり、しかもこれらの保障が手頃な条件で提供されていることです。介護保障は病気・けがを問わず幅広く対応し、がん団信も金利上乗せが比較的少なく利用可能な点が魅力です。住宅ローンの返済中に万が一の事態が発生した際の安心感は、利用者の長期的なライフプランを支えてくれます。
また、SBI新生銀行は住宅ローンの契約者に向けて口座サービスも非常に充実しています。具体的には、同行の住宅ローンを利用していると、他行あての振込手数料が月10回まで無料になる特典があり、さらに一部繰上返済手数料も完全無料。こうした利便性の高さは、日常の資金管理にも直結する大きなメリットです。
「金利の低さ」+「諸費用の軽減」+「付帯サービスの充実」+「銀行サービスの使いやすさ」という4つの強みを併せ持つSBI新生銀行の住宅ローンは、借り換えを検討している人にとって有力な選択肢の1つです。これから借り換えを考えている方は、ぜひSBI新生銀行を候補に加えてみてはいかがでしょうか。
金利 | 変動金利:年0.680% |
借入可能上限額 | 3億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 手数料定率型:2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 銀行負担(無料) |
ソニー銀行の住宅ローン(変動セレクト)
低金利+がん50%保障特約(無料)+疾病保障も低コスト!
日本のネット銀行として最初に住宅ローンの取り扱いを開始したソニー銀行の住宅ローンの特徴は利用者視点で考えられている、わかりやすく透明性の高い商品性にあります。例えば、住宅ローンの金利を前月の下旬に発表したり、変動から固定、固定から変動へと金利タイプの切り替えが何回でも可能なようにするなど、他の銀行が提供していないサービスを継続的に実施しています。
もちろん魅力はそれだけではありません。ソニー銀行の住宅ローンにはがんと診断されるだけで住宅ローン残高が半分になる、がん50%保障が無料で付帯されます。
さらに注目したいのはさらに保障を充実させたい場合のがん100%保障です。ソニー銀行では年0.10%で付帯可能です。
将来、がんになってしまった場合の保障を充実させたいという考えがある人の借り換え先としてソニー銀行の住宅ローンは間違いなく候補にあがってくる住宅ローンです。
金利 | 変動金利:年0.897%(借り換え時)(変動セレクト)
※2023年11月1日からのお借り入れ分について、新規購入での物件の購入価格を超えてお借り入れの場合は、金利が0.05%上乗せになります |
借入可能上限額 | 2億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 銀行負担(無料)
※がん50%団信が無料で付帯 |
変動金利でも10年固定でも魅力的な金利提示しているPayPay銀行
PayPay銀行は日本初のネット銀行として2000年に営業を開始、ヤフオクなど各種ヤフーサービスとの連携で有名です。日本初のネット銀行ですが、ネット銀行としては再後発で住宅ローンサービスに参入。三井住友銀行とZホールディングスのグループ会社(ヤフー(株)はZホールディングス(株)に商号変更し、持株会社になりました)というネット銀行の特に経営基盤が安定しているネット専業銀行です。
PayPay銀行の住宅ローンの特徴はなんといっても変動金利・10年固定金利が非常に魅力的な水準の金利を提供している点です。
また、PayPay銀行の住宅ローンは、「住宅ローンの審査申込から契約まで全てをインターネット経由で完結できるネット・スマホ完結」、「契約書の電子化&印紙税の節約(印紙税不要)」など、従来の住宅ローンにはない最新・最先端の商品性や手続き方法を提供し効率化を図っている住宅ローンです。
特に住宅ローンの借換えを意識し、新規購入時に物件資料(売買契約書など)の提出を不要にするなどのユーザビリティ向上にも力を入れています。
驚異的な低金利で提供するPayPay銀行の住宅ローンは変動金利の住宅ローンとして最有力の住宅ローンと言えるでしょう。
ただし、PayPay銀行の住宅ローンは下記の方、物件では利用不可となります。
・自営業、個人事業主は審査申込・借入不可
・市街化調整区の物件は審査申込・借入不可
・非線引き区域の物件は審査申込・借入不可
金利 | 変動金利(新規購入時):年0.780%(全期間引下型)
変動金利(借り換え時):年0.749%(全期間引下型)
※新規購入時の金利は自己資金10%以上時 |
借入可能上限額 | 2億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 銀行負担(無料) |
SBIアルヒ(フラット35)
フラット35実行件数1位の実績はあなどれない
フラット35を検討していると必ず名前を聞く金融機関がSBIアルヒです。アルヒは長年フラット35の実行件数1位を獲得しており、最新の実行件数も圧倒的シェアで1位を獲得しています。
SBIアルヒをは毎月最低水準でフラット35の金利を提供し、スーパーフラットなど独自商品の開発にも積極的です。
SBIアルヒは毎月フラット35の金利を全金融機関の中でも最低水準を続けてきており、ARUHIダイレクトから申込・契約をすると手数料が半額に割り引きされるのも魅力です(ARUHIスーパーフラットの新規彼いいを除く)
また、自己資金が10%以上用意できる場合に利用できるARUHIスーパーフラットなど独自のフラット35は非常に魅力的な低金利です。
SBIアルヒはフラット35の取り扱ってからの歴史も古く、実績も文句なしのNo.1です。その為、つなぎ融資から疾病保障、一部繰上返済手数料といったフラット35の主要なサービスはほぼ揃っています。
店舗も全国に150店舗以上ありますので、店舗相談サービスも充実しています。店舗で相談する際も公式サイトからWEB予約することで待ち時間少なく相談できますので事前に予約してから来店するようにしましょう。
金利 | 20年:年1.430%
35年:年1.820% |
借入可能上限額 | 1億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 1.100%(税込)※ARUHI ダイレクトで申込・契約をした場合 |
団体信用生命保険料 | 保険料込み
団信への加入しない場合、0.20%金利引き下げ |
イオン銀行の住宅ローン
イオングループでの買い物がいつでも5%オフに!
イオン銀行の住宅ローンは、事務手数料の選択肢が「定率型」と「定額型」の2種類用意されている点が大きな特徴です。
「定率型」では、融資金額の2.20%(税込)が事務手数料としてかかりますが、適用される金利は低く設定されています。一方、「定額型」は一律11万円(税込)と初期費用を抑えられる点がメリットですが、代わりに適用金利が+0.2%とやや高めに設定されます。
つまり、「初期費用を抑えたい方」は定額型、「トータルコストを重視したい方」は定率型を選ぶのが基本的な考え方です。ただし、住宅ローンは数十年にわたって返済を続けるものですので、可能な限り金利の低い定率型を選ぶことで総返済額を抑えることができるでしょう。
さらにイオン銀行の住宅ローンには、他の銀行にはないユニークな付帯特典があります。イオングループの対象店舗での買い物が「いつでも5%オフ」になるサービスが自動的に付帯される点です。これは住宅ローン契約者限定の特典で、特に日常的にイオン系列で買い物をする家庭には大きなメリットとなります。自宅近くにイオンやマックスバリュなどのグループ店舗がある場合には、実質的な家計の節約にもつながります。
近年はネット銀行の住宅ローンが金利や手数料面で注目を集めていますが、**イオン銀行は全国に実店舗を展開しているため、対面での相談や手続きのしやすさにも定評があります。**ネット完結型に不安を感じる方や、金融機関との対話を重視する方にとっては、今なお有力な選択肢の1つといえるでしょう。
金利(定率型) | 変動金利:年0.780%(金利プラン)
当初10年固定:年1.390%(当初固定金利プラン)
|
借入可能上限額 | 1億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料(定率型) | 融資金額の2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 無料 |
※借り換え時の金利
住宅ローン借り換え比較ランキング(まとめ)
住宅ローンの新規借り入れと借り換えでは、選ばれている住宅ローンの傾向が違います。
その理由の1つに「大手金融機関グループの組織力と営業力」があります。不動産会社が住宅を販売する時、住宅ローンを紹介してきますが、その住宅ローンは不動産会社が、数多く存在する住宅ローンの中から「金利や手数料が低くおすすめ」の住宅ローンを選んでいるわけではなく、不動産会社と金融機関間で提携している住宅ローンを紹介しているだけです。
紹介された住宅ローンを断って「自分で住宅ローンを選ぶ」こともできますが、多くの人がそのまま住宅ローンを契約してしまうのが実情です。それらの大手金融機関は「組織力」で、住宅ローン申込者を獲得しているとも言えます。
それに引き換え、住宅ローンの借り換えは自分自身で申込先を比較・検討することになります。マイホームを購入する時と違って、不動産会社や提携金融機関の人から営業を受けることもありません。
住宅ローンの借り換えは低金利住宅ローンを提供しているネット銀行の住宅ローンが高いシェアになるでしょうし、住宅ローンの金利を比較してもauじぶん銀行の住宅ローンは10年固定金利は無料の疾病保障がつくとは思えません。auじぶん銀行は疾病保障が無料で付帯していることを考えると変動金利・10年固定金利のどちらもに非常に低金利です。
また、「auじぶん銀行のがん50%保障+全疾病保障団信」などは、金利が低いにも関わらず充実した疾病保障が付帯しているという点を忘れてはいけません。金利が低いにも拘わらず保障も充実しているネット銀行の住宅ローンは「組織力」や「歴史」ではなく「住宅ローンの商品性」で競い合っている住宅ローンと言えます。
今月はauじぶん銀行やSBI新生銀行の住宅ローンがおすすめです。フラット35であればSBIアルヒが最有力候補になるでしょう。最終的にこれらの住宅ローンに申し込むか否かはご自身の判断ですが、これらの住宅ローンの金利の低さと商品性については必ずチェックするようにしましょう。
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