住宅ローンの疾病保障は年齢制限に注意|借り換え前に必ず確認

いまの住宅ローンは、通常の団信(死亡などへの備え)だけでなく、疾病保障(病気やケガへの備え)を付帯できるのが当たり前になってきました。
特にネット銀行は金利を大きく引き下げたため、金利だけを比べるとどんぐりの背比べのような状況で、疾病保障が住宅ローン選びの決め手の1つになりつつあります。ただし住宅ローンの疾病保障は各社で商品性が微妙に異なり、正確に比較しようとすると意外に難しいものです。
その中でも最初に注意したいのが年齢制限の問題です。疾病保障には各金融機関(保険会社)が決めた年齢制限があります。30代・40代前半ならあまり気にする必要はありませんが、50歳前後で住宅ローンを利用・借り換えする場合は注意が必要です。
住宅ローンの借り換えは新規借り入れの人と比べて利用年齢が高い傾向があります。まず、主要金融機関が提供する住宅ローンの疾病保障サービスの年齢制限を一覧で比較します。
いくら疾病保障サービスに魅力を感じても、年齢制限で利用できなければ意味がありませんので、申込前に確認しておきましょう。
メガバンクなどの住宅ローンの疾病保障と年齢制限
| 銀行名 | サービス名 | 費用 | 年齢制限 |
| 三菱UFJ銀行 | 7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉 | +0.3% | 50歳の誕生日まで |
| 三井住友銀行 | 8大疾病保障付住宅ローン | +0.3% | 56歳の誕生日まで |
| みずほ銀行 | 8大疾病補償プラス・8大疾病補償 | 年齢による | 56歳未満 |
| みずほ銀行 | がん団信 | 年齢による | 46歳未満 |
| 三井住友信託銀行 | 全入院保障付八大疾病保障(充実プラン) | +0.3% | 46歳未満 |
| りそな銀行 | 3大疾病保障特約付住宅ローン | +0.25% | 満50歳未満 |
ネット銀行の疾病保障と年齢制限
| 銀行名 | サービス名 | 費用 | 年齢制限 |
| auじぶん銀行 | 全疾病保障・がん50%保障 | 無料 | 満50歳まで |
| 楽天銀行 | 全疾病保障 | 無料 | 満65歳未満 |
| 住信SBIネット銀行 | 全疾病保障(スゴ団信) | 無料 | 満65歳未満 |
| SBI新生銀行 | 全疾病保障付団信(上乗せ0円) | 無料 | 満50歳未満 |
| イオン銀行 | 8疾病保障付住宅ローン | +0.3% | 満50歳未満 |
※SBI新生銀行は介護保障付の「安心パック(安心保障付団信)」の新規取扱を終了し、2026年3月2日から全疾病保障付団信を上乗せ0円(無料)で取り扱っています(加入は20〜49歳が対象)。がん100%保障団信(+0.1%・満50歳未満)も選べます。
フラット35の疾病保障と年齢制限
| 銀行名 | サービス名 | 費用 | 年齢制限 |
| 楽天銀行 | 新3大疾病付機構団信 | +0.24% | 満51歳未満 |
| SBIアルヒ | 8疾病保障特約プレミアム | 年齢による | 満70歳未満 |
※費用(上乗せ金利)・年齢制限・保障内容は改定されることがあります。上表は2026年7月時点の目安で、最新の条件は必ず各金融機関の公式サイトでご確認ください。
借り換えでは年齢制限がとくに重要
疾病保障の年齢制限は、新規借入より借り換えでこそ効いてくる論点です。借り換えの利用者は新規借入より年齢が高い傾向があり、「金利差だけを見て申し込んだら、狙っていた疾病保障は年齢制限で付けられなかった(一般団信だけになった)」という取りこぼしが起こりやすいためです。
- 借り換えは団信に入り直す:旧ローンの団信は完済で終了し、新しい銀行の団信に加入します。年齢が上がったぶん、選べる疾病保障が狭まることがあります。
- 50歳前後が分かれ目:がん50%・がん100%などは「満50歳未満」が多く、全疾病保障は「満65歳未満」まで付けられる銀行もあります。年齢が上がるほど、幅広い年齢で入れる全疾病保障のある銀行が候補になります。
- 金利差の得だけで決めない:借り換えの損得は「金利差による利息軽減 −(諸費用+失う保障の価値)」で見ます。保障が薄くなるなら、その分も加味して判断しましょう。
疾病保障の年齢制限に関するよくある質問(借り換え編)
がん50%・がん100%保障は「満50歳未満」が中心のため、51歳以上では選べないことが多いです。一方、全疾病保障は満65歳未満まで付けられる銀行(楽天銀行・住信SBIネット銀行など)があり、フラット35ではSBIアルヒの疾病保障特約が満70歳未満まで利用できます。年齢が高い場合は、この幅広い年齢に対応した保障を軸に選ぶとよいでしょう。
年齢制限に該当しても、住宅ローンの審査に落ちるわけではありません。一般団信には加入でき、上乗せの疾病保障だけが付けられないという状態になります。狙っていた保障が使えるかは、申込前に必ず年齢条件を確認しましょう。
介護保障を付けた「安心パック(安心保障付団信)」は新規取扱を終了しました。現在は、全疾病保障付団信を上乗せ0円(無料・20〜49歳が対象)で付帯でき、がん100%保障団信(+0.1%・満50歳未満)も選べます。費用をかけずに全疾病をカバーしたい方に向いています。最新のラインアップは公式サイトでご確認ください。
まとめ(解説)
疾病保障の年齢制限を知らずに申し込むと、審査には通っても、求めていた疾病保障は利用できない(一般団信だけ)という状況になります。
特にネット銀行の住宅ローンには無料でセットできる疾病保障が充実しています。中でも魅力的なのはauじぶん銀行の住宅ローンで、幅広い範囲をカバーする全疾病と、日本人の国民病であるがんに備える保障が無料で付帯するのは、ネット銀行の中でも頭一つ抜けています。
ただし、auじぶん銀行の住宅ローンの疾病保障は満50歳までしか利用できないので、51歳以上で借りる・借り換える場合は注意が必要です。
逆に幅広い年齢で疾病保障を付帯できるのは、楽天銀行の金利選択型や住信SBIネット銀行に無料でついてくる全疾病保障(満65歳未満)です。SBI新生銀行も全疾病保障付団信を上乗せ0円(満50歳未満)で付帯でき、費用をかけずに備えたい方に向いています。
フラット35ではSBIアルヒ独自の疾病保障が満70歳未満まで利用できます(ただし年齢が高くなると保険料が上がる点には注意が必要です)。
このように、金融機関によって提供内容が違うのはもちろん、利用できる年齢も異なる住宅ローンの疾病保障。ご自身の年齢に照らし合わせながら申込先を選びましょう。費用・年齢制限・保障内容は改定されることがあるため、最新の条件は各金融機関の公式サイトでご確認ください。
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