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ソニー銀行の住宅ローン審査は厳しい?

ソニー銀行は2001年に誕生したインターネット銀行です。営業を開始した翌年の2002年に日本のネット銀行として初めて住宅ローンの取り扱いを開始しています。

 

来店不要、保証会社不要(保証料無料)、固定金利と変動金利の契約金利タイプの切り替えを可能にしたり、当時の住宅ローンの常識を打ち破る住宅ローンを提供して注目を集めました。ソニー銀行が開発した住宅ローンが今のネット住宅ローンの基礎になっていると言っても言い過ぎではないほどです。


その後も商品内容やサービス性の改善が行われているソニー銀行の住宅ローンは現時点でも高い魅力を備えた住宅ローンを提供しています。

 

一方で、インターネット上の口コミなどを中心にソニー銀行の住宅ローンは審査が厳しいと言われ続けています。この特集記事では、ソニー銀行の住宅ローンの審査基準に注目し、本当に審査が厳しいのかを解説したいと思います。

 

ソニー銀行の住宅ローンの最新金利や魅力についてはあまり触れていませんので、事前にこちらのページなどで確認しておくようにしてください。

 

ソニー銀行の住宅ローンのお客さま満足度

 

ソニー銀行とは?

ソニー銀行は定期預金、外貨預金、仕組み預金、FX、投資信託、NISA、クレジットカード、株式・債券(仲介)、住宅ローン、カードローン(無担保ローン)などを幅広く扱っており、メガバンク・地銀と比較しても遜色ありません。

 

なお、楽天銀行やイオン銀行のように生活口座や決済口座として利用者を増やしている銀行と比べるとソニー銀行の口座を持っている人の数は多くはありません。ただ、ソニー銀行を利用しはじめると他の銀行に移れないと言う評判があるぐらいで、ソニー銀行にはファンがたくさんいると言われています。

 

利用し始めると満足度の高さから他に移れないと言われるようになったのは、「お客さま本位の業務運営方針」という企業理念があるためでしょう。

 

例えば、2016年に発表された「第12回日経金融機関ランキング」では顧客満足度第1位を獲得して9年連続で第1位に選ばれています。第13回日経金融機関ランキングで3位に下がりましたが、それでも満足度上位であることに違いはありません。

 

ソニー銀行の住宅ローンの特徴とは?

それではソニー銀行の住宅ローンの特徴を確認していきましょう。

会社として「お客さま本位の業務運営方針」を掲げているだけあって、住宅ローンに関しても利用がわかりやすいサービスを提供しています。

この記事では、ソニー銀行の住宅ローンの審査基準を中心に解説していきたいと思いますので、住宅ローンの商品性などについては「ソニー銀行の住宅ローンの落とし穴とは?【メリット・デメリットを解説】」などで確認してください。

住宅ローンの金利発表が早い

多くの金融機関の住宅ローン金利発表は毎月1日です。

一方で住宅ローンの金利は「申込時ではなく契約時の金利が適用される」ので1日に申し込んでも、その月に契約できなければ金利が変わる可能性があります。

 

一般的に住宅ローンは申し込みから融資実行まで2週間~1か月半ぐらいかかります。申込み時点の金利が低い住宅ローンを選んでも月をまたいで金利が変わってしまう可能性の方が高いというわけです。その点、ソニー銀行では、翌月の金利を毎月中旬(16日ごろ)に発表するので、翌月の金利を確認してから申し込めるようになっています。

 

この金利発表ルールは住宅ローンの借り入れ後に金利プランを変更できるという商品性を活用する時にも活躍します。

 

ソニー銀行の住宅ローンの公式サイトはこちら

 

当初固定期間経過後の金利が低い

メガバンク、地銀、ネット銀行などの大半の銀行の当初固定金利プラン・期間選択型固定金利プランの住宅ローンの金利は固定期間中の住宅ローン金利だけを大きく引き下げる住宅ローンを提供しています。

 

それらの商品の特徴はあらかじめ決められた特約期間を過ぎると住宅ローン金利が大幅に上がり、割高となるデメリットがあります。ソニー銀行の”通常の住宅ローン”にはこのような仕組みが導入されていませんので、当初固定期間経過後も安心して利用し続けることができる商品設計になっています。

 

初期費用が格安

一般的に、金利が低いと言われている銀行の住宅ローンは諸費用として税込2.20%(事務手数料の場合)のコストがかかります。

 

ソニー銀行の住宅ローンでは44,000円(税込)~で利用することができるので、例えば、3,000万円の借り入れの場合、メガバンク、地銀、ネット専業銀行では660,000円(税込)もの諸費用となりますが、ソニー銀行は44,000円(税込)となり、60万円もの諸費用削減効果があります。

 

変動から固定・固定から変動へと金利タイプの切り替えが自由

住宅ローンは原則、契約時に選択した金利タイプを変えることができず、変動金利を選んだ場合、1回だけ固定金利への切り替えできるような商品性になっているのが一般的ですが、ソニー銀行の住宅ローンの場合、変動金利から固定金利へ、固定金利から変動金利への切り替えが何度でも可能となっています。

 

ただし、金利の状況によっては、切り替え時に高額の手数料がかかる可能性があるので実際に利用する際には注意してください。

 

ソニー銀行の住宅ローンの審査基準について

それでは、ソニー銀行の住宅ローン審査基準について確認してきます。

 

ソニー銀行の住宅ローンの審査基準には「厳しい点」「甘い点」が混在していますので、せっかくの機会なのでできるだけ詳しく確認しておきましょう。

職業・雇用形態について

まず、職業についてです。

 

ソニー銀行の住宅ローンを取り扱うソニー生命のホームページにソニー銀行の住宅ローンの審査基準のうち、職業に関する部分が記載されています。

 

ソニー銀行の住宅ローンが利用できるのは下記のようにサラリーマン、公務員、会社経営者、個人事業主などであり、派遣社員、契約社員、嘱託社員、パート、アルバイトでは利用不可となっています。非正規社員ではソニー銀行の住宅ローンが利用できないということになりますので、この点は厳しい審査基準と言ってよいでしょう。

 

派遣社員、契約社員、嘱託社員、パート、アルバイトでも利用できる住宅ローンにARUHIなどのフラット35があります。フラット35は国の支援により成り立っている住宅ローンで、民間銀行の住宅ローンよりかなり利用しやすい住宅ローンとされていますので、非正規社員の方はフラット35の利用は有力な選択肢です。

 

 

ソニー銀行の住宅ローンの公式サイトはこちら

 

ペアローン利用に関する注意点

ソニー銀行の住宅ローンは、パートナーなどの収入を足し合わせて借入可能額を算出する収入合算には対応していません。

一方、ペアローンに対応しています。ただし、ペアローンを利用する場合、二人ともソニー銀行が定める年収基準をクリアしていなければなりません。

夫婦のいずれかが派遣社員などで働いているようなケースでは、ソニー銀行が派遣社員の方は融資対象外としているため、ペアローンは利用できないことになります。

なお、ソニー銀行では2018年4月よりLGBTカップルでもペアローンを利用できるようになっています。

 

ソニー銀行のペアローン

 

最低年収はいくらから?

次に年収基準について確認していきたいと思います。銀行によっては年収100万円や200万円以上でも利用可能としていることもありますが、ソニー銀行では400万円以上が条件となっています。日本人の平均年収以を考えると、この年収条件はかなり厳しいと言ってよいでしょう。


 

健康状態・団信について

ソニー銀行などの民間の住宅ローンは団体信用生命保険(団信)への加入が必須です。

団信は生命保険の1つで、団信に加入するには保険会社による審査(告知書による確認)があります。例えば、健康状態の告知では過去3年分の健康状態を告知書に記載する必要があり、結構状態によっては団信に入れず住宅ローン審査落ちとなってしまいます。

ソニー銀行では過去に大きな病気を患ったことがある人や、持病などの健康状態に不安を抱える人のためにワイド団信という加入条件を緩和した団信を取り扱っています。

団信の加入審査はソニー銀行ではなく保険会社が行うことになりますが、ネット銀行はワイド団信を取り扱っていないことが多く、この観点については利用しやすい部類に入ると言えます。

ワイド団信で引受実績のある病気

代謝異常による病気 糖尿病、脂質異常症(高脂血症・高コレステロール血症)、高尿酸血症・痛風
心臓・血圧の病気 狭心症、心筋梗塞、不整脈、心房細動、期外収縮、心臓弁膜症、高血圧症、血栓性静脈炎(静脈血栓症)
脳の病気 脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、脳動脈瘤(脳動脈解離)、てんかん、ギランバレー症候群
精神・神経の病気 うつ病・うつ状態、自律神経失調症、適応障害、不安障害、強迫性障害、パニック障害、睡眠障害、神経症
食道・胃・腸の病気 潰瘍性大腸炎、クローン病、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸ポリープ
肝臓・胆道・膵臓の病気 肝炎・B型肝炎、C型肝炎、肝機能障害、脂肪肝、胆石、胆嚢ポリープ
呼吸器(胸部)の病気 喘息、気管支炎、肺炎、肺血栓塞栓症、結核、睡眠時無呼吸症候群
目・耳・鼻の病気 緑内障、白内障、網膜剥離、難聴、副鼻腔炎など
ホルモン・免疫異常による病気 バセドウ病(甲状腺機能亢進症)、甲状腺機能低下症、リウマチ性疾患、橋本病、全身性エリテマトーデス
血液・造血器の病気・異常 貧血、赤血球・白血球の数値異常
妊娠・女性特有の病気 妊娠、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮頸部異形成、子宮内膜炎

 

なお、2018年8月よりソニー銀行はがん50%保障団信の取り扱いを開始しました。これはがんと診断されるだけで住宅ローンの残高が半分になる保障を無料でセットする、という内容になっています。

 

借入限度額について

2020年1月よりそれまでの1億円から2億円に拡大。団信の保障もしっかり2億円まで保障されます。

資金用途・物件条件について

新築、中古のマンション・戸建ていずれにも利用可能です。

一方、つなぎ融資やセカンドハウスを用途とした融資には対応していません。なお、つなぎ融資についてはアプラスと提携しており、アプラスのつなぎ融資を紹介してくれるサービスを行っています。

 

ソニー銀行の住宅ローンの審査書類

  正社員 契約社員 自営業・個人事業主 会社役員・社長
健康保険証
住民票
源泉徴収票 3期分 3期分
住民税決定通知書
会社の決算書3期分 -  - 
確定申告書3期分 ○(確定申告をしている場合)
納税証明書3期分
物件に関する書類
借り換えに関する書類(返済予定表)

 

住宅ローンの審査期間について

ソニー銀行の住宅ローンの仮審査は最短60分、本審査は4~6日で回答が得られ、仮審査から住宅ローン融資実行まで1ヶ月程度あれば終わるスピード感となっています。

ソニー銀行はAIを活用した住宅ローンの仮審査を開始しており、2023年1月現在国内最短の60分という驚異的な仮審査期間を実現しています。

ソニー銀行の住宅ローンの審査期間

 

まとめ

全体的にソニー銀行の住宅ローン審査は厳しい印象があることがわかりました。特に年収は400万円以上が最低条件として指定されていて国内金融機関の中でもかなり厳しい水準です。

 

基本的には「平均年収が高い都市部」で「マンション購入を検討している人」に向いているのがソニー銀行の住宅ローンと言えそうです。

 

従って、東京都近辺や関西圏などの都市部で年収400万円以上という条件を満たしている公務員やサラリーマンであれば、ソニー銀行の住宅ローン審査を通過するのはさほど難しいことではないでしょう。

 

一方で、auじぶん銀行やイオン銀行は年収200万円ぐらいでも十分利用できる可能性があるので、年収制限が気になる人はauじぶん銀行やイオン銀行の住宅ローンを検討候補に入れると良いでしょう。

ソニー銀行の住宅ローンの公式サイトはこちら

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