住宅ローン変動金利比較ランキング
2023年9月金利更新
変動金利タイプを選ぶ人は住宅ローン利用者全体の約7割以上
日銀が低金利に誘導する金融政策を続けていることもあって、住宅ローンの低金利が長期化しています。日銀の方針は徐々に変化していて、金利上昇に対する懸念の声はあがりつつありますが、auじぶん銀行などネット銀行による低金利競争が進んだことで人気を集めているのが変動金利タイプの住宅ローンです。
固定金利タイプの住宅ローンは、長期金利が上昇傾向なのでかなり金利が上昇していますが、変動金利に関してはここ何年も上昇する気配がありません。
変動金利タイプと固定金利タイプの金利差が拡大したことで、今、住宅ローンを利用している人の大半が金利タイプを選んでいると言われています。しかも、最近はさらに変動金利の金利の低さが目立つ状態となっているので、引き続き、変動金利タイプが人気を集めていくことになりそうです。

住宅金融支援機構
「住宅ローン利用者の実態調査」2023年4月調査結果より
このまま低金利が続いた時にもっともオトクな住宅ローンの金利タイプは変動金利です。「将来的に金利が上昇する可能性は少ない」、「多少金利があがったとしても、固定金利タイプよりも高い金利になる可能性は少ない」、と考えている人から支持を集めている金利タイプが変動金利というわけです。
変動金利のリスクについて
変動金利は金利が上昇した時にローンの返済額が増える可能性がある金利タイプです。また、現在の日本は「新型コロナウイルスによる経済ダメージ」「日銀の大規模金融緩和の継続」「少子高齢化」「人口減少」など、好景気&金利上昇に転じる要素が少ないのが実情です。
金利上昇が考えにくいと思っている人が多いからこそ変動金利が人気を集めているわけですが、将来の金利上昇の可能性を完全に否定するのは危険です。変動金利の住宅ローンを選ぶ場合は、将来的に金利が上昇して毎月の返済額が増える可能性を頭の中に置きいて、繰上返済を積極的に行うなど金利上昇も念頭に入れた返済計画で対応していくことが大切になってきます。
変動金利タイプの住宅ローンのおすすめは?
変動金利タイプの一番のメリットは金利が低いことです。そのメリットを最大限に活かすには変動金利タイプの中で少しでも金利が低い住宅ローンを選ぶことが重要になってきます。また、少しでも早く完済できるように繰上返済が気軽に手数料無料でできることも変動金利タイプの住宅ローンを選ぶ時に重要ポイントです。
また、変動金利は「金利を変更する権利を銀行が持つ」という特徴があるので、突然、利益重視で金利を引き上げたり、経営状態が悪化して金利を引き上げたりしないように信頼性や企業の将来性にも配慮しておくこともなポイントです。
それでは住宅ローンの変動金利を探している人におすすめの住宅ローンをランキング形式で紹介していきます!
住宅ローン変動金利比較ランキング()
1位 auじぶん銀行
頭金の有無も関係なし!諸費用借入時でも同じ金利。
auじぶん銀行の住宅ローンの特徴はなんといっても変動金利の金利の低さです。これだけ好条件で低金利の住宅ローンを提供できるのは、最新・最先端のテクノロジーを駆使して効率的に運営しているauじぶん銀行だからこそと言えるでしょう。
しかも、金利が低いだけではなく「がんと診断されたら住宅ローンの残高が半分になるがん50%保障と、全ての病気やケガに備えることができる「全疾病長期入院保障」が無料で付帯したうえでの低金利です。
「がん50%保障団信」とは、がんと診断されたら住宅ローン残高の半分を保障してくれる特約が付帯した団体信用生命保険です。全疾病長期入院保障は全ての病気やケガ(精神障がいを除く)で180日以上の入院が続いたら住宅ローンの残高が0円になる疾病保障です。いずれも、住宅ローンの残高が保険金で支払われる保険契約ですが、通常は利用するために住宅ローンの金利に上乗せするなどの費用負担がありますが、auじぶん銀行のがん50%保障・全疾病長期入院保障は費用負担がありません。さらに、”がんは保険金の支払い条件が医師の診断”となっていて、治療を開始するタイミングですぐに住宅ローンの残高が半額になる非常に優れた商品ですし、病気が長引いて入院が続いた場合、最終的には住宅ローンの残高が0円になるという非常に安心感の高い疾病保障です。
また、auじぶん銀行の住宅ローンは、「住宅ローンの申込から契約まで全てをインターネット経由で完結できるネット・スマホ完結」、「契約書を電子データでやり取りすることで審査スピード改善」、「印紙税の節約(印紙税不要)」など、これまでの住宅ローンにはない最新の住宅ローンです。最新の商品・サービスを驚異的な低金利で提供するauじぶん銀行の住宅ローンは変動金利の住宅ローンとして最有力の住宅ローンと言えるでしょう。auユーザであればau金利優遇割の特典にも注目です。
※新団信は2023年7月1日以降お借入れの方に適用
金利(※1) | 変動金利:年HPご確認%(全期間引下げプラン)(新規) 変動金利:年HPご確認%(全期間引下げプラン)(借り換え)
固定金利(当初10年固定):年HPご確認% (当初期間引下げプラン)
審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5 年、10年に限定されます。 |
借入可能上限額 | 2億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料
審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途発生する保証料はありません。 |
事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 銀行負担(無料)
※がん50%保障団信・4疾病保障・全疾病長期入院保障が無料で付帯※2 |
※1 審査査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5 年、10年に限定されます。
※2 満50歳までの方が加入可能。2023年7月1日以降お借入れの方に適用 |
2位 SBI新生銀行の住宅ローン
非常に魅力的な水準の諸費用がポイント!
SBI新生銀行は住宅ローン残高が1兆円程度あるとともに、15年以上もの長い期間、住宅ローンに力を入れています。
近年はネット銀行の住宅ローンに押され気味でしたが、2019年7月に「変動フォーカス」という新しい金利タイプを新設し、変動金利の低金利に特化したプランを商品ラインナップに加えています。
もちろん、SBI新生銀行の住宅ローンの特徴である初期費用の安さに特化した金利タイプも健在で、55,000円(税込み)~という低い事務手数料の金利タイプも提供されています。(SBI新生銀行の変動金利タイプは6か月経過すると金利が上昇してしまう商品性で悪評が立っていたことがありましたが、現在はその仕組みは無くなっています)。
SBI新生銀行の住宅ローンは「トータルコスト」で比較するとネット銀行の人気住宅ローンに負けない魅力的な低金利という位置づけに変わりはありません。初期費用が少なく済むということは、住宅ローンの借り換え時にかかる費用を抑えられることを意味しています。「金利が低いし住宅ローンの借り換えを行いたいのはヤマヤマだけど、借り換えにも数十万円単位でお金がかかるっていうし・・・」と二の足を踏んでいる場合、SBI新生銀行の住宅ローンは非常にお勧めできる商品性です。
また、SBI新生銀行独自の安心パック(介護保障特約・コントロール返済)も使い勝手は高いサービスです。介護保障は全ての病気やケガに対応できる保障ですし、コントロール返済は将来の急な支出増への備えることができるサービスです。詳しくは公式サイドで確認していただければと思いますが、いずれも利用者の借り入れ後のことを考えた非常に優れたサービスです。
また、SBI新生銀行は銀行口座サービス自体が充実しており、SBI新生銀行で住宅ローンを借りていれば、振込手数料が月10回まで無料になります。もちろん住宅ローンの一部繰上返済手数料も無料です。
銀行口座の利便性では業界随一のSBI新生銀行。住宅ローンの借り換え検討先の1つに加えて損はない銀行と言えるでしょう。
金利 | 変動金利(変動フォーカス):年0.420%
変動金利(半年型):年0.650%
|
借入可能上限額 | 3億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 変動フォーカス:融資金額の2.20%(税込)
変動金利(半年型):55,000円(税込)から |
団体信用生命保険料 | 銀行負担(無料)
※安心パックを利用すれば介護保障特約が付帯 |
3位 ソニー銀行の住宅ローン(変動セレクト)
低金利+がん50%保障特約(無料)+疾病保障も低コスト!
日本のネット銀行として最初に住宅ローンの取り扱いを開始したソニー銀行の住宅ローンの特徴は利用者視点で考えられたわかりやすく透明性の高い商品性にあります。例えば、住宅ローンの金利を前月の半ばに発表したり、変動から固定、固定から変動へと金利タイプの切り替えが何回でも可能なように開発するなど、非常に珍しく他の銀行が実現できないようなサービスを何年も前から継続的に実施しています。
もちろん魅力はそれだけではありません。ソニー銀行の住宅ローンにはがんと診断されるだけで住宅ローン残高が半分になる、がん50%保障が無料で付帯されます。
さらに注目したいのはさらに保障を充実させたい場合のがん100%保障です。ソニー銀行では年0.10%でがん100%保障へのアップグレードが可能です。
将来、がんになってしまった場合の保障を充実させたいという考えがある人にとってソニー銀行の住宅ローンは間違いなく注目の住宅ローンの1つでしょう。
金利 | 変動金利:年0.447%~
(変動セレクト) |
借入可能上限額 | 2億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 銀行負担(無料)
※がん50%団信が無料で付帯 |
4位 PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)
ヤフー・三井住友銀行グループが出資するPayPay銀行が提供する最新の住宅ローン!変動金利・10年固定金利が国内最低水準
PayPay銀行はZホールディングス(ヤフー)と三井住友銀行グループを親会社に持つネット銀行です。そんなPayPay銀行の住宅ローンの特徴はやはり金利の低さです。”借り換え限定”、”頭金〇%以上”といった煩わしい条件もありませんし、最新・最先端のテクノロジーを駆使して、低い金利と高い商品性の住宅ローンを実現しているのは、安定した経営基盤と人材を有するPayPay銀行だからこそと言えるでしょう。
PayPay銀行の住宅ローンは、「住宅ローンの審査申込から契約まで全てをインターネット経由で完結できるネット・スマホ完結」、「契約書の電子化&印紙税の節約(印紙税不要)」などの特徴があり、店舗型の住宅ローンでは提供しにくい最新・最先端の商品性を備えた住宅ローンです。
特に住宅ローンの借換えを意識し、新規購入時に物件資料(売買契約書など)の提出を不要にするなどの使い勝手(申し込み手続きの簡単さ)の面でも優れています。
サービスを驚異的な低金利で提供するPayPay銀行の住宅ローンは変動金利の住宅ローンとして最有力の住宅ローンと言えるでしょう。
ただし、PayPay銀行の住宅ローンは下記の方、物件では利用不可なので注意してください。
・自営業、個人事業主は審査申込・借入不可
・市街化調整区の物件は審査申込・借入不可
・非線引き区域の物件は審査申込・借入不可
金利 | 変動金利:年0.380%(全期間引下型)
固定金利(当初10年固定):年1.230%
(当初期間引下型) |
借入可能上限額 | 2億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 銀行負担(無料) |
5位 住信SBIネット銀行の住宅ローン(対面)
人気のネット銀行の住宅ローンを店舗で相談して申し込める!
住信SBIネット銀行では店舗で相談して住宅ローンを申し込みたいと考える人の要望にこたえる形で、店舗申し込み専用の住宅ローン(対面)を提供しています。店舗申込だからと言って金利が高いわけではありません。
なお、店舗申込専用と言ってもネット銀行の住信SBIネット銀行にはそれほど多くの店舗があるわけではありませんので、グループ会社のSBIマネープラザの店舗網を活用して提供されています。
住宅ローン(対面)は借り換え用の金利が非常に低く設定されていることがポイントで、店舗で相談して申し込める住宅ローンとしては最も低い金利水準の住宅ローンです(※当サイト調べ)。
保証料、団信保険料、一部繰上返済手数料無料は当然で、最大の特徴は、将来の病気やケガによる就業不能状態に備えることができる団信が無料で付帯しています。特定の病気に限定せずに将来に備えられるの疾病保障が無料でセットされる魅力は大きく、店舗で相談しながら申し込める点も加味すると検討候補に加えておきたい住宅ローンの1つと言えるでしょう。
所属銀行:住信SBIネット銀行株式会社/銀行代理業者:SBIマネープラザ株式会社/許可番号:関東財務局長(銀代)第268号
取扱業務: 円普通預金及び円定期預金の受入れを内容とする契約締結の媒介(勧誘及び受付) ※並びに資金の貸付けを内容とする契約締結の媒介(勧誘及び受付)当社は、銀行代理業に関して、お客さまから直接、金銭のお預かりをすることはありません。
※ただし、住宅ローン取引に付随するもののみを指す
金利 | 変動金利:年0.320%(通期引下げプラン)
固定金利(当初10年固定):年1.180%(当初引下げプラン) ※ 審査結果によっては、金利に年0.1%~年0.75%上乗せとなる場合があります |
借入可能上限額 | 2億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 銀行負担(無料)
※全疾病保障特約が無料で付帯 |
7位 イオン銀行の住宅ローン
イオングループでの買い物がいつでも5%オフに!
イオン銀行の住宅ローンの変動金利は、ネット銀行に次ぐ低い水準でありながら、イオングループでの買い物がいつでも5%オフサービスが付帯することで人気を集めています。
マイホームの周辺にイオングループの対象店舗がある場合は見逃せない特典です。
全国に店舗を構える利便性を有するイオン銀行の住宅ローン。最近はネット銀行の住宅ローンに押され気味で住宅ローン実行額も減少しつつあるようですが、充実した店舗網とイオン銀行独自の付帯サービスは引き続き魅力的であり、検討候補の1つの住宅ローンと言えるでしょう。
金利(定率型) | 変動金利:年0.380%(金利プラン)
当初10年固定:年1.210%(当初固定金利プラン)
|
借入可能上限額 | 1億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料(定率型) | 融資金額の2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 無料 |
※借り換え時の金利
まとめ
変動金利は、今、非常にたくさんの人に選ばれている住宅ローンの金利タイプです。また、変動金利タイプの住宅ローンで圧倒的な存在感を示しているのがネット銀行の住宅ローンで、メガバンクや地方銀行よりも一段低い水準で金利引き下げ競争が繰り広げられています。
ただし、変動金利は銀行が将来の金利を決定する権利がある住宅ローンなので、変動金利タイプの住宅ローンを選ぶのであれば会社の信頼性や経営状況にも注意しておく必要があります。
(もっとも、今の日本のネット銀行の業績は好調でネット銀行の親会社は日本を代表する大手企業なので、業績悪化に苦しむ地方銀行などよりは安心感があります。)
金融庁や日銀は、「地銀の半分以上はすでに2年連続で本業赤字になっていて、このままでは赤字が当たり前になっていく」とコメントするようになってきているぐらい、地域金融機関を取り巻く環境は厳しくなっています。筆者であれば、正直、金利が高いうえに、経営状態も厳しい地銀の変動金利の住宅ローンを利用する気にはなれません。
住宅ローンは長い期間返済を続けていかなければなりません。人口減少とAIなどの技術革新が進むことで金融機関の生き残り競争は激しくなると言われています。商品特性としてある程度リスクを取らざるを得ない変動金利だからこそ、その取引先の銀行は慎重に選ぶようにしましょう。
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