住宅ローン借り換え比較ランキング
2025年4月更新
今後の住宅ローン金利はどうなる?
2024年の後半から各金融機関が住宅ローン金利の引き上げを行い、結果として、日本の住宅ローン業界全体の金利が上昇しています。(固定金利タイプの金利は上昇済みで変動金利タイプの金利が上昇しました。)
今後、住宅ローンの金利が大幅に低下する可能性も低く2025年以降も現在の金利水準が維持されるか、もう少し金利が上昇する可能性がありそうです。
住宅ローンの借り換えに適したタイミングか?
どんなに有名な住宅アナリストや金融のプロでも将来の住宅ローンの金利を正確に予想することは不可能です。ただし、「今の住宅ローン金利はこの数十年の中で最も低い水準の金利にあること(変動金利)」、「数年前と今の住宅ローン金利の金利差は大きく、住宅ローンの借り換えがローン返済負担の軽減につながること」、「この数年で昔は考えられなかったようなサービスが無料で付帯する住宅ローンが登場していること」は事実です。
一般的に、住宅ローンの借り換えは金利差が0.5%~1.0%以上あれば検討する価値があると言われていますが、金利だけでなく、住宅ローンは進化していますので、住宅ローンの残高が多かったり、残りの返済期間が残っていれば、無料でセットされるサービス(疾病保障)を加味すれば0.3%程度でも十分借り換えメリットがある時代になっています。
住宅ローンの借り換えは早い方が効果が大きい
住宅ローンの借り換えで総返済額を減らすには、できるだけ早く金利が低い住宅ローンを借り換えることが大切です。住宅ローンの残高が多ければ多いほど、借り換えタイミングが早ければ早いほど返済額の削減効果は大きくなります。
住宅ローンの借り換えで団信の保障を充実できる
日本の住宅ローン業界では、住宅ローンの団信の付帯サービスである疾病保障が充実してきています。
通常の団信は高度障害もしくは死亡時に備える生命保険ですが、医療の高度化で死亡率も低下、病気になっても生存できる可能性が高まってきたことから、がんやケガ・病気に備えられる団信の取り扱いが増えています。
たとえば、ソニー銀行は「がん団信100」を他行の半額の年0.1%の金利上乗せで付帯できます。仮に2,000万円の残高がある借り換えであれば、25年間の月々の保険料は平均で約843円の負担で済みます。
これだけの費用でがんに備えられることは大きなメリットですし、がん保険なら年齢が上がるごとに保険料が上がりますが、「がん団信100」なら借入額の0.1%なので年齢によって支払い額が変わることはありません。2,000万円の保険金がうけとれるがん保険は販売されていないので、住宅ローンを組む時にだけ選べるがんに対する備えと考えることができます。
このように疾病保障を充実させることができることも最近の住宅ローン借り換えのメリットの1つです。
住宅ローンの借り換えにおすすめの住宅ローンとは?
住宅ローンの借り換えを検討している人は、住宅ローンの返済を続けている人なので住宅ローンを借りた時よりも残高は減少し返済期間も短くなっているので、住宅ローンの借り換え時は10年固定金利など一定期間の金利を固定しつつ低金利のメリットを得られる住宅ローンが人気を集めています。次いで、圧倒的な低金利の変動金利、その次に超長期の固定金利という順で人気を集めています。
このランキング特集ページでは、住宅ローンの借り換え時に人気を集めている10年固定金利タイプを中心に借り換えにおすすめの住宅ローンを厳選比較してランキング形式で紹介したいと思います。
住宅ローン借り換え比較ランキング()
SBI新生銀行のパワースマート住宅ローン
非常に魅力的な金利と水準の諸費用がポイント!
SBI新生銀行は住宅ローン残高が1兆円程度の人気住宅ローンの1つです。SBI新生銀行の住宅ローンの特徴はとにかく金利が低いことです。
継続的に住宅ローンの金利設定を改善してきたことで、ネット銀行の人気住宅ローンに負けない魅力的な低金利となっています。「金利が低いし住宅ローンの借り換えを行いたいのはヤマヤマだけど、借り換えにも数十万円単位でお金がかかるっていうし・・・」と二の足を踏んでいる人でも、SBI新生銀行の住宅ローンの場合、諸費用も住宅ローンに含んで借り入れできるので非常にお勧めできる商品性です。
また、SBI新生銀行独自の団信サービスも魅力的です。介護保障は全ての病気やケガに対応できる保障ですし、がん団信は安価に利用できます。詳しくは公式サイトから確認いただければと思いますが、いずれも利用者の借り入れ後のことを考えた非常に優れたサービスです。
また、SBI新生銀行は銀行口座サービス自体が充実しており、SBI新生銀行で住宅ローンを借りていれば、振込手数料が月10回まで無料になります。もちろん住宅ローンの一部繰上返済手数料も無料です。
銀行口座の利便性では業界随一のSBI新生銀行。住宅ローンの借り換え先の1つに加えて損はない銀行と言えるでしょう。
金利 | 変動金利:年0.430% |
借入可能上限額 | 3億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 手数料定率型:2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 銀行負担(無料) |
ソニー銀行の住宅ローン(変動セレクト)
低金利+がん50%保障特約(無料)+疾病保障も低コスト!
日本のネット銀行として最初に住宅ローンの取り扱いを開始したソニー銀行の住宅ローンの特徴は利用者視点で考えられている、わかりやすく透明性の高い商品性にあります。例えば、住宅ローンの金利を前月の下旬に発表したり、変動から固定、固定から変動へと金利タイプの切り替えが何回でも可能なようにするなど、他の銀行が提供していないサービスを継続的に実施しています。
もちろん魅力はそれだけではありません。ソニー銀行の住宅ローンにはがんと診断されるだけで住宅ローン残高が半分になる、がん50%保障が無料で付帯されます。
さらに注目したいのはさらに保障を充実させたい場合のがん100%保障です。ソニー銀行では年0.10%で付帯可能です。
将来、がんになってしまった場合の保障を充実させたいという考えがある人の借り換え先としてソニー銀行の住宅ローンは間違いなく候補にあがってくる住宅ローンです。
金利 | 変動金利:年0.647%(借り換え時)(変動セレクト)
※2023年11月1日からのお借り入れ分について、新規購入での物件の購入価格を超えてお借り入れの場合は、金利が0.05%上乗せになります |
借入可能上限額 | 2億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 銀行負担(無料)
※がん50%団信が無料で付帯 |
変動金利でも10年固定でも魅力的な金利提示しているPayPay銀行
PayPay銀行は日本初のネット銀行として2000年に営業を開始、ヤフオクなど各種ヤフーサービスとの連携で有名です。日本初のネット銀行ですが、ネット銀行としては再後発で住宅ローンサービスに参入。三井住友銀行とZホールディングスのグループ会社(ヤフー(株)はZホールディングス(株)に商号変更し、持株会社になりました)というネット銀行の特に経営基盤が安定しているネット専業銀行です。
PayPay銀行の住宅ローンの特徴はなんといっても変動金利・10年固定金利が非常に魅力的な水準の金利を提供している点です。
また、PayPay銀行の住宅ローンは、「住宅ローンの審査申込から契約まで全てをインターネット経由で完結できるネット・スマホ完結」、「契約書の電子化&印紙税の節約(印紙税不要)」など、従来の住宅ローンにはない最新・最先端の商品性や手続き方法を提供し効率化を図っている住宅ローンです。
特に住宅ローンの借換えを意識し、新規購入時に物件資料(売買契約書など)の提出を不要にするなどのユーザビリティ向上にも力を入れています。
驚異的な低金利で提供するPayPay銀行の住宅ローンは変動金利の住宅ローンとして最有力の住宅ローンと言えるでしょう。
ただし、PayPay銀行の住宅ローンは下記の方、物件では利用不可となります。
・自営業、個人事業主は審査申込・借入不可
・市街化調整区の物件は審査申込・借入不可
・非線引き区域の物件は審査申込・借入不可
金利 | 変動金利(新規購入時):年0.780%(全期間引下型)
変動金利(借り換え時):年0.749%(全期間引下型)
※新規購入時の金利は自己資金10%以上時 |
借入可能上限額 | 2億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 銀行負担(無料) |
SBIアルヒ(フラット35)
フラット35実行件数1位の実績はあなどれない
フラット35を検討していると必ず名前を聞く金融機関がSBIアルヒです。アルヒは長年フラット35の実行件数1位を獲得しており、最新の実行件数も圧倒的シェアで1位を獲得しています。
SBIアルヒをは毎月最低水準でフラット35の金利を提供し、スーパーフラットなど独自商品の開発にも積極的です。
SBIアルヒは毎月フラット35の金利を全金融機関の中でも最低水準を続けてきており、ARUHIダイレクトから申込・契約をすると手数料が半額に割り引きされるのも魅力です(ARUHIスーパーフラットの新規彼いいを除く)
また、自己資金が10%以上用意できる場合に利用できるARUHIスーパーフラットなど独自のフラット35は非常に魅力的な低金利です。
SBIアルヒはフラット35の取り扱ってからの歴史も古く、実績も文句なしのNo.1です。その為、つなぎ融資から疾病保障、一部繰上返済手数料といったフラット35の主要なサービスはほぼ揃っています。
店舗も全国に150店舗以上ありますので、店舗相談サービスも充実しています。店舗で相談する際も公式サイトからWEB予約することで待ち時間少なく相談できますので事前に予約してから来店するようにしましょう。
金利 | 20年:年1.550%
35年:年1.940% |
借入可能上限額 | 1億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 1.100%(税込)※ARUHI ダイレクトで申込・契約をした場合 |
団体信用生命保険料 | 保険料込み
団信への加入しない場合、0.20%金利引き下げ |
イオン銀行の住宅ローン
イオングループでの買い物がいつでも5%オフに!
イオン銀行の住宅ローンは事務手数料が「定率型」と「定額型」の2つが用意されています。定率型は融資金額×2.20%(税込み)の事務手数料、定額型は一律110,000円(税込み)。金利が低い定率型のタイプを選択した方が総費用をおさえることができますが、初期費用が増えてしまいます。借り換え当初の費用を抑えたい場合は定額型を選択することになりますが金利が+0.2%と金利負担は小さくありませんので可能な限り定量型を選択すると良いでしょう。
また、イオン銀行の住宅ローンには全国のイオングループでの買い物がいつでも5%オフサービスが付帯しています。マイホームの周辺にイオングループの対象店舗がある場合は見逃せない特典です。
全国に店舗を構える利便性を有するイオン銀行の住宅ローン。最近はネット銀行の住宅ローンに押され気味で住宅ローン実行額も減少しつつあるようですが、充実した店舗網とイオン銀行独自の付帯サービスは引き続き魅力的であり、検討候補の1つの住宅ローンと言えるでしょう。
金利(定率型) | 変動金利:年0.780%(金利プラン)
当初10年固定:年1.540%(当初固定金利プラン)
|
借入可能上限額 | 1億円 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
保証料 | 無料 |
事務手数料(定率型) | 融資金額の2.20%(税込) |
団体信用生命保険料 | 無料 |
※借り換え時の金利
住宅ローン借り換え比較ランキング(まとめ)
住宅ローンの新規借り入れと借り換えでは、選ばれている住宅ローンの傾向が違います。
その理由の1つに「大手金融機関グループの組織力と営業力」があります。不動産会社が住宅を販売する時、住宅ローンを紹介してきますが、その住宅ローンは不動産会社が、数多く存在する住宅ローンの中から「金利や手数料が低くおすすめ」の住宅ローンを選んでいるわけではなく、不動産会社と金融機関間で提携している住宅ローンを紹介しているだけです。
紹介された住宅ローンを断って「自分で住宅ローンを選ぶ」こともできますが、多くの人がそのまま住宅ローンを契約してしまうのが実情です。それらの大手金融機関は「組織力」で、住宅ローン申込者を獲得しているとも言えます。
それに引き換え、住宅ローンの借り換えは自分自身で申込先を比較・検討することになります。マイホームを購入する時と違って、不動産会社や提携金融機関の人から営業を受けることもありません。
住宅ローンの借り換えは低金利住宅ローンを提供しているネット銀行の住宅ローンが高いシェアになるでしょうし、住宅ローンの金利を比較してもauじぶん銀行の住宅ローンは10年固定金利は無料の疾病保障がつくとは思えません。auじぶん銀行は疾病保障が無料で付帯していることを考えると変動金利・10年固定金利のどちらもに非常に低金利です。
また、「auじぶん銀行のがん50%保障+全疾病保障団信」などは、金利が低いにも関わらず充実した疾病保障が付帯しているという点を忘れてはいけません。金利が低いにも拘わらず保障も充実しているネット銀行の住宅ローンは「組織力」や「歴史」ではなく「住宅ローンの商品性」で競い合っている住宅ローンと言えます。
今月はauじぶん銀行やSBI新生銀行の住宅ローンがおすすめです。フラット35であればSBIアルヒが最有力候補になるでしょう。最終的にこれらの住宅ローンに申し込むか否かはご自身の判断ですが、これらの住宅ローンの金利の低さと商品性については必ずチェックするようにしましょう。
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