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SBIアルヒ(旧ARUHI)住宅ローンのデメリット・落とし穴とメリット

住宅ローンの借り換えを検討して書類と電卓を確認する夫婦のイメージ

SBIアルヒ(旧ARUHI/アルヒ)は、2017年12月に東京証券取引所へ上場した住宅ローン専門の金融機関(モーゲージバンク)で、現在はSBIグループの一員としてフラット35を中心に住宅ローンを提供しています。フラット35の実行件数シェアは2025年度で27.7%・16年連続No.1(2010〜2025年度統計/2026年3月末現在・SBIアルヒ調べ)と、取り扱いは国内最大規模です。

全国の店舗で相談・審査・契約ができるほか、Web申込(SBIアルヒ ダイレクト支店)を使えば来店せずに手続きを進めることもできます。

本ページでは、すでに住宅ローンを返済中の方が「SBIアルヒに借り換えるべきか」を判断できるように、デメリット(落とし穴)とメリットを、2026年7月時点の一次情報にもとづいて整理します。

なお、SBIアルヒはフラット35・スーパーフラットのほか、変動金利の「住宅ローン【SBI信用保証】」「ユアセレクト」、銀行の住宅ローンの代理商品なども扱っていますが、本ページではフラット35およびスーパーフラットを中心に取り上げます。

SBIアルヒ(ARUHI)の公式サイトはこちら

先に結論:借り換えで見るべきは「金利差」と「事務手数料2.20%」の損益分岐

SBIアルヒの借り換えは、全期間固定で金利を確定できるのが最大の価値です。一方で、融資事務手数料が借入額×2.20%(税込・最低220,000円〔税込〕)と定率型で重く、残債が大きいほど初期費用が膨らみます。

つまり判断はシンプルで、「金利差で減らせる利息」が「事務手数料+登記費用などの諸費用」を上回るかどうか。ここを最初に押さえたうえで、以下のデメリット・メリットを読み進めてください。

SBIアルヒ 住宅ローンのデメリット・落とし穴

①融資事務手数料が2.20%(税込)と高い

SBIアルヒのフラット35・スーパーフラットの融資事務手数料は、借入額×2.20%(税込)・最低220,000円(税込)です。フラット35を扱う金融機関の中では高めの水準で、これが最大の落とし穴といえます。

【注意】かつて案内されていた「ARUHIダイレクトなら事務手数料が半額(1.10%)」という割引は、現在は行われていません。古い記事や口コミにはまだ残っていますが、鵜呑みにしないでください。

2026年7月時点の割引は、Web申込(本申込)+電子契約でフラット35またはスーパーフラットを借り入れた場合に、1債権あたり融資事務手数料を33,000円(税込)引き下げるキャンペーン(2026年3月2日〜2027年3月31日)です。定率が半分になるわけではなく、定額の値引きである点に注意しましょう。なお電子契約を利用する場合は電子契約手数料11,000円(税込)が別途かかります。

借り換えでは、残債2,000万円なら事務手数料だけで440,000円(税込)。ここに登記費用・印紙代などが加わるため、「金利差0.2〜0.3%程度では元が取れない」ケースもあることを最初に押さえておきましょう。

 

②Web申込(SBIアルヒ ダイレクト支店)は融資実行まで6週間以上かかる

来店不要のWeb申込は便利ですが、本申込の受付から融資実行予定日まで6週間以上の期間を確保できることが利用条件とされています。店舗での手続きに比べて時間がかかるため、返済中のローンの金利見直し時期(固定期間の終了日など)が迫っている方には向きません

また2026年7月1日から、SBIアルヒ ダイレクト支店ではWeb事前審査の取り扱いが終了し、Web本申込のみの取り扱いに変わりました。「まずネットで事前審査だけ通してみたい」という使い方は、現在は店舗での相談が前提になります。

 

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③フラット35にはワイド団信を付けられない

SBIアルヒに限らず、フラット35(買取型)ではワイド団信(引受基準緩和型の団信)を付帯できません。これは金融機関ごとの方針ではなく、フラット35の団信=住宅金融支援機構の「団体信用生命保険J」の商品設計によるものです。

ただし、SBIアルヒが提供するスーパーフラット(フラット35(保証型))なら「団体信用生命保険C」が使え、ここにはワイド団信が用意されています(引受はクレディ・アグリコル生命保険)。健康上の理由で団信に入りにくい方が借り換えを検討する場合、この違いは重要な判断材料になります。

クレディ・アグリコル生命保険

なお、フラット35・スーパーフラットは団信に加入しない選択もできます(フラット35は金利▲0.20%、スーパーフラットは金利▲0.28%/2026年7月実行金利)。その場合は別途、民間の生命保険などで備えを用意しておきましょう。

 

④100%融資用(パッケージローン)の変動金利が高い

(本項目は新規借り入れ向けの話です。借り換えの方は読み飛ばして問題ありません

フラット35は、物件価格+諸費用の90%を超えて借りると金利が上がる仕組みです。そこで各社は、フラット35の融資比率を9割以下に抑えるための独自ローンを併用します。SBIアルヒの場合は「フラットα」(変動金利)がそれにあたります。

ただしフラットαの金利は2026年7月実行金利で年4.650%(団信C加入時/団信不加入は▲0.30%)と、ネット銀行の変動金利と比べてかなり高い水準です。

商品(変動金利)金利(2026年7月・新規)備考
SBIアルヒ フラットα年4.650%団信C加入時。100%融資の上乗せ部分に使う
楽天銀行 金利選択型(変動)年1.500%新規借り入れ・最優遇
ドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)(変動)年0.950%新規借り入れ・通期引下げプラン

たとえば350万円を35年で借りると、年4.650%なら月々約16,891円・総返済額は約709万円。年1.500%なら月々約10,716円・総返済額は約450万円で、差は約259万円にもなります(元利均等・ボーナス返済なしの概算)。上乗せ部分とはいえ、金利差がそのまま総返済額に効いてくるため、フルローン前提で検討する方はフラット35+フラットαの組み合わせが本当に有利か、他行の変動・固定と総額で比べることをおすすめします。

※各行の適用金利は毎月改定されます。最新の金利は各金融機関の公式サイトでご確認ください。

 

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⑤銀行ではないため、返済の仕組みにクセがある

SBIアルヒは住宅ローン専門の金融機関(モーゲージバンク)で、預金口座を持ちません。そのため返済用の口座は他の金融機関のものを使い、引き落としは収納代行サービスを経由します。

この仕組み上、返済日より前に口座から資金が引き落とされる、繰上返済の手続きが銀行系より時間がかかる、といった細かな使い勝手の違いが生じます。返済日・引き落とし日・繰上返済の手続き方法は契約時に必ず確認してください(取扱内容は変更されることがあるため、最新の条件は公式サイトでご確認ください)。

 

SBIアルヒ 住宅ローンのメリット

①借り換え専用の「スーパーフラット借換」が使える

借り換えを検討する人にとって最大のメリットが、SBIアルヒ独自の「スーパーフラット借換」(フラット35(保証型))です。2026年7月実行金利は次のとおりで、21年以上の借り換えなら通常のフラット35より金利が低くなります

フラットαと他行変動金利の比較(2026年7月)
フラットαは変動金利としては高水準。フルローン前提なら総額で比較を
商品(借り換え)金利(2026年7月・引き下げ期間終了後)条件付きの引き下げ期間中の金利
スーパーフラット借換(1〜35年)年2.990%当初5年間 年2.490%(団信C加入・子育てプラス2ポイント割引適用時)
フラット35 借換(21〜35年)年3.140%当初 年2.640%(団信J加入・子育てプラス2ポイント割引適用時)
フラット35 借換(1〜20年)年2.820%当初 年2.320%(同上)

返済期間を21年以上で借り換えるならスーパーフラット借換のほうが0.150%低い一方、返済期間20年以下ならフラット35(借換)のほうが低いという逆転が起きます。残期間によって有利な商品が変わるので、必ず両方を試算してください。

【試算例】残債2,000万円・残期間25年で借り換えた場合(元利均等・ボーナス返済なしの概算)

  • フラット35 借換 年3.140% … 月々約96,305円/総返済額 約2,889万円
  • スーパーフラット借換 年2.990% … 月々約94,738円/総返済額 約2,842万円

金利差0.150%でも総返済額の差は約47万円。ここから事務手数料2.20%(残債2,000万円なら440,000円)や登記費用などを差し引いて、手元にいくら残るかが借り換えの損得です。諸費用を上回る利息削減が見込めるかどうかを、必ず借り換え前に確認しましょう。

※スーパーフラット借換の利用には所定の融資条件(担保評価に対する借入額の割合など)があります。最新の取り扱い状況・条件は必ずSBIアルヒの公式サイトをご確認ください。

 

②フラット35の取扱商品が豊富

SBIアルヒはフラット35の取り扱い最大手だけあって、フラット35(買取型)、自己資金の割合で金利が下がるスーパーフラット、100%融資用のフラットα、つなぎ融資のフラットつなぎ、さらに変動金利の「住宅ローン【SBI信用保証】」やユアセレクトなど、ラインアップの幅が広いのが特徴です。1社の中で「固定と変動」「借入と借り換え」を横断して比較・相談できるのは実務上のメリットといえます。

 

③店舗で担当者のサポートを受けられる

SBIアルヒは全国に店舗網を持ち、住宅ローンの審査や手続きを対面でサポートしてくれます。土日祝日に相談できる店舗もあるため、借り換えの必要書類(残高証明書・登記事項証明書・収入資料など)の準備でつまずきやすい方には心強いでしょう(店舗の所在地・営業日は公式の店舗情報をご確認ください)。

 

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④つなぎ融資に対応している

新築の注文住宅などで、住宅の引き渡し前に必要となる資金には「ARUHI フラットつなぎ」が利用できます(2026年7月実行金利:Aタイプ 年4.200%/Bタイプ 年3.210%)。借り換えでは基本的に使いませんが、建て替えを伴うケースなどでは選択肢になります

 

⑤店舗で申し込めば審査・実行のスピードが速い

Web申込は6週間以上かかりますが、店舗で手続きをすれば事前審査は最短当日、本審査も最短3営業日で結果が出ます。書類が滞りなく揃えば、融資実行まで3週間程度で進められるケースもあります。

さらに、申し込み受付から最短3営業日後に融資を実行する「ARUHIファストパス」の取り扱いもあります(対応店舗は限られます。利用には別途手数料がかかります)。「フラット35を使いたいが時間がない」という方には、事務手数料が割高でも店舗の活用が現実的です。

 

よくある質問(SBIアルヒへの借り換え)

Q. ARUHIダイレクトなら事務手数料は今も半額(1.10%)になりますか?

A. いいえ。「Web申込なら事務手数料が半額」という割引は現在はありません。現行は借入額×2.20%(税込・最低220,000円〔税込〕)で、Web申込(本申込)+電子契約の利用で1債権あたり33,000円(税込)の引き下げが受けられるキャンペーン(2026年3月2日〜2027年3月31日)が実施されています。

Q. 借り換えでもスーパーフラットは選べますか?

A. はい。借り換え専用の「スーパーフラット借換」があります。2026年7月実行金利は年2.990%(引き下げ期間終了後)で、21年以上の借り換えならフラット35(借換・年3.140%)より低くなります。ただし返済期間20年以下ならフラット35(借換・年2.820%)のほうが低いため、残期間で有利な商品が変わります

Q. 借り換えの損益分岐はどう考えればいいですか?

A. 「借り換えで減る利息」と「事務手数料2.20%+登記費用・印紙代など」を比べます。残債が大きく・残期間が長く・金利差が大きいほど有利で、逆に残期間が10年を切っていると、定率の事務手数料が重くのしかかり元が取れないことがあります。まずは残債・残期間・現在の金利を確認し、総返済額ベースで試算しましょう。

Q. 健康状態に不安があり、団信に通るか心配です。

A. フラット35(買取型)はワイド団信を付けられませんが、スーパーフラットで使える団体信用生命保険Cにはワイド団信があります。また、フラット35・スーパーフラットは団信に加入しないという選択も可能(金利はそれぞれ▲0.20%/▲0.28%)で、これは団信加入が必須の民間ローンにはない柔軟さです。

Q. 全期間固定に借り換えるべきタイミングは?

A. 一般論として、変動金利の上昇局面では、固定への借り換えを検討する動機が強まります。ただしフラット35の金利も長期金利に連動して動くため、「上がってから動く」と固定側の金利も上がっている点に注意が必要です。金利は毎月改定されるため、最新の適用金利は必ず公式サイトで確認し、そのうえで諸費用込みの総額で判断してください。

まとめ

SBIアルヒ(旧ARUHI)は、フラット35のシェア16年連続No.1(2025年度27.7%)という実績と、借り換え専用のスーパーフラット借換という独自商品が強みです。一方で融資事務手数料2.20%(税込)という定率型の重さは変わらず、「Web申込で半額」という古い前提はすでに通用しません。

借り換えでは、金利差で減る利息 − 事務手数料を含む諸費用がプラスになるかがすべてです。手厚い対面サポートや、団信に不安がある方でも選択肢を持てる点に価値を感じるなら有力候補ですが、コスト最優先なら諸費用の安い他行も含めて総額で比較してください。

なお、変動金利や当初固定を軸に借り換えを考えるなら、SBI新生銀行も検討に値する選択肢の一つです。保証料0円・一部繰上返済手数料0円で、一般団信の上乗せもなく、店舗相談とオンライン手続きの両方に対応しています(融資事務手数料は借入金額×2.20%(税込)の定率型)。全期間固定で確定させたいのか、当面の返済額を抑えたいのかで、比較する相手は変わります。

※最新の取り扱い状況・適用金利は必ず各金融機関の公式サイトをご確認ください。

SBIアルヒ(ARUHI)の公式サイトはこちら

 

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