ゆうちょ銀行がスルガ銀行の住宅ローンの一部を仲介中止
ゆうちょ銀行が2018年10月12日から銀行代理業者として取り扱っているスルガ銀行の住宅ローンの一部の仲介業務(媒介業務)を中止することを発表しました。
対象となる住宅ローン:本人が居住する面積が建物全体の二分の一を下回る物件に対する住宅ローンの仲介業務
対象期間(中止する期間):2018年10月12日(金)から2019年4月12日(金)までの半年間
スルガ銀行は2018年10月5日に金融庁から投資用不動産融資の業務停止命令と共に、「自らの居住に当てる部分が建物全体の50%を下回る新規の住宅ローンについても同様に停止する」と業務停止命令を受けています。
サービス提供元であるスルガ銀行が業務停止命令を受けた商品なので、当然、ゆうちょ銀行も仲介業務を停止せざるを得なかったという背景があります。
ゆうちょ銀行が仲介しているスルガ銀行の住宅ローンについてはこちらの記事でも詳しく解説していますが、基本的にゆるい審査基準と高い金利で他の金融機関の住宅ローン審査で落ちた人を対象にしているような商品設計のものが大半を占めています。
スルガ銀行のような規模の地方銀行であれば、金融庁に行政処分や指導をうけることの無い範囲である必要はありますが、銀行の生き残り戦略の1つとしてそのような商品性の住宅ローンに注力するという選択肢はあると思いますが、長い歴史と抱負な店舗網で国民から高く信頼されているゆうちょ銀行が仲介・媒介しかしないとはいえ取り扱う住宅ローンとして適切な商品と言えるかは正直、疑問です。
今回のスルガ銀行の一連の騒動からゆうちょ銀行がスルガ銀行の住宅ローンを全面的に仲介(媒介)中止する可能性もあると考えていましたので、金融庁がスルガ銀行に下した行政処分が直接的に影響した部分だけを中止する最低限の対応しかとらなかったのは意外でした。
ただし、他の住宅ローンを含むスルガ銀行のローン商品への積極的な勧誘は控えると発表していますので、実質的には仲介は皆無の状態が続くのかもしれませんし、正式に中止範囲を拡大する可能性はあるのかもしれません。
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