借り換えユーザに人気!10年固定金利への借り換え比較
2023年9月更新
借り換えユーザに人気!10年固定金利への借り換え比較
10年固定金利が人気を集める理由とは?
「マイホームの購入時に選ばれる住宅ローンの金利タイプ」と「借り換え時に選ばれる住宅ローンの金利タイプ」を比較すると、借り換え時に選ばれている金利タイプは、新規借り入れ時よりも「変動金利」が減って「固定金利」を選ぶ人の割合が高いという特徴があります。
つまり、初めて住宅ローンを利用する人は変動金利を選びやすい傾向があり、住宅ローン返済経験者が申し込む住宅ローンの借り換えでは固定金利が選ばれやすい傾向があるということになります。この傾向は昔から変わっていません。なぜ住宅ローンの借り換えでは固定金利タイプ、その中でも特に10年固定金利が選ばれやすい傾向があるのでしょうか?
一人ひとりの事情にもよりますし、様々な理由がありますが、主に以下のような点を挙げることができます。
- すでに利用している住宅ローンが固定金利なので、借り換え後も金利も固定しておきたいと考える人が多い
- 住宅ローンの残高が購入時より少なくなっているので多少の金利差であれば返済額に与える影響が少ないからいっそ固定しておこうと考える人が多い
- これまでの住宅ローンの返済経験から金利が変わらないことの重要性を理解している
- 残りの返済期間が短いので当初固定金利タイプを選びやすい
- 不動産会社の営業がないので、自分の考え方・意思で住宅ローンを選んでいる
初めて住宅ローンを利用する人が大半を占める住宅購入用の住宅ローンと違って、住宅ローンの借り換えを行う人は住宅ローン経験者です。それも「単なる住宅ローン経験者」ではなく、今まで借りていた住宅ローンをそのまま放置することなく、最新の住宅ローン金利の動向をチェックしながら住宅ローンを選びなおそうと考えることができる住宅ローン経験者です。
住宅を購入するという一大イベントで頭がいっぱいで、住宅ローン選びまで気がまわらない「初めて住宅ローンを申し込む人」や「高い金利の住宅ローンを返済し続けている人」と違って、住宅ローンの借り換えを行った人は冷静な判断力と行動力があるとも言えます。
そんな人たちが選ぶ傾向が多いのが10年固定金利タイプ。この特集ページでは実際に住宅ローンの借り換え時に固定金利が選ばれているという点も踏まえて、金利の低さと固定期間のバランスが良く人気を集めている10年固定金利に借り換えた時の借り換え効果を実際に比較してみたいと思います。
なお、最近は7年固定や15年固定など「当初固定金利タイプ」のラインアップが増えているので10年固定金利のシェアはちょっとずつ低下しています。ご自身の借り入れ計画や残りの返済期間に合わせて固定期間を調整するようにしましょう。
現在の住宅ローンの条件
今回のシミュレーションでは、以下の条件で住宅ローンを返済していることを前提に実際に最新の住宅ローン(10年固定金利)に借り換えた場合の借り換え効果を具体的に確認してみたいと思います。当然、住宅ローン残高・残りの返済期間・適用されている住宅ローン金利次第でこの特集ページでのシミュレーションよりも借り換え効果が大きくなることもあります。現在の住宅ローンは固定金利で返済方法は元利均等返済とします。
現在の住宅ローン残高 | 残りの返済期間 | 金利 | 返済額(月) | 返済額(合計) |
2,500万円 | 25年 | 年2.0% | 105,963円 | 31,813,720円 |
住宅ローンの借り換え時にかかる費用(コスト)は?
それではさっそく人気の住宅ローン、特に10年固定金利に定評がある住信SBIネット銀行・SBI新生銀行・ソニー銀行の住宅ローン(10年固定金利)への借り換え効果を確認してみましょう。まず最初は、住宅ローンの借り換えを行うために必要な初期費用の確認です。
| 事務手数料 (税込) | 保証料 | 団信保険料 | その他費用 | 合計 |
 | 550,000円 | 無料 | 無料 | 180,000円 | 730,000円 |
 | 110,000円 | 無料 | 無料 | 185,000円 | 310,000円 |
 | 44,000円 | 無料 | 無料 | 180,000円 | 224,000円 |
※その他費用は概算値。抵当権設定・司法書士費用・収入印紙代などを含みます。条件によって異なります。
※ソニー銀行と住信SBIネット銀行は印紙代を無料にできるため2万円減額しています。
※SBI新生銀行は”介護保障”などが付帯する安心パックを利用した場合。SBI新生銀行のその他費用は印紙代を無料にできる電子契約利用に5,000円必要なので1.5万円減額しています。
住宅ローンの借り換え時に準備しなければならない費用が国内最低水準の住宅ローンであるSBI新生銀行の住宅ローンの初期費用の低さが目立ちますね。住信SBIネット銀行は事務手数料が借入額の2.20%(税込)かかるため、初期費用がまとまった金額となっています。ソニー銀行と住信SBIネット銀行はネット完結型の住宅ローンになっており、印紙税を不要にできるようにしていますので、その分すくなく見積もっています。なお、住信SBIネット銀行は諸費用を住宅ローンの残高に組み入れて借り入れることも可能なので、必ずしも借入時に全額用意しなければならないというわけではありません。
なお、住宅ローンの初期費用について各銀行の公式サイトで詳細を確認したい場合は以下の銀行名を選択してください。
住宅ローンの借り換え後の返済額はどうなる?(最初の10年間)
残りの返済期間が25年あり今回借り換えるのが10年固定金利ですので、まずは最初の10年間の返済額と10年経過後の住宅ローンの残高を確認してみましょう。
10年経過後の毎月の住宅ローンの返済額と総返済額はどうなる?
10年固定金利の住宅ローンは10年経過後の金利が複雑です。基本的には、「変動金利が自動的に適用開始される」ことが多いためここでは変動金利が適用されること、また、変動金利の上昇や下降がないことを前提としています。また、本来は10年後の基準金利から金利優遇幅引いて金利が決定されますが、現時点では10年後の基準金利は不明なので、最新の変動金利の基準金利と金利優遇幅を利用してシミュレーションしています。そうすると、当初10年間の金利は比較的高めに設定されているSBI新生銀行、ソニー銀行の住宅ローンが10年経過後の金利が低さから、総返済額の少なさでトップに躍り出る結果となりました。
【結果発表】10年固定金利への借り換え効果は!?
諸費用と総返済額を合算した最終的な節約効果の合計はSBI新生銀行がダントツのトップです。
ソニー銀行は、がん50%保障団信が、SBI新生銀行は安心パック(介護保障団信)という充実の疾病保障サービスの利用が無料(融資事務手数料の費用の中に含まれます)、住信SBIネット銀行は全疾病保障が無料で付帯されています。
住信SBIネット銀行がそれを追随しています。10年固定金利の住宅ローンに借り換えを考える場合、10年経過後の金利と残りの返済期間がポイントになります。今回のシミュレーションでは10年経過した時点で残りの返済期間は15年ありますので、10年経過後の金利の低さでソニー銀行、SBI新生銀行が躍進する形になりました!
10年固定金利への借り換えは、現在の住宅ローン残高と残りの返済期間によってオトクな住宅ローンが変わってくるのでやや複雑です。
ぜひ、各社の住宅ローンのシミュレーションページを利用して、借り換え効果をしっかりと比較するようにしてください。シミュレーションツールは各社の公式サイトに用意されています。公式サイトは以下の銀行名をクリックして移動できます。
まとめ
シミュレーションは万全の注意を払っていますが、その正確性を保証するものではありません。必ず各銀行のシミュレーションページ等で確認をお願いします。
今回試算してみて、意外な結果だった点は、住信SBIネット銀行は、当初期間の金利の引き下げ幅を非常に大きく設定しているので、今回のケースのように10年経過後にもう15年返済を続ける必要がある場合は、総返済額が増えてしまっているという点です。35年などの長期で借りるつもりであれば、「通期引下げプラン」を選択する方が総返済額を減らせるでしょう。
なお、今回のシミュレーションには「繰上返済」を考慮していません。繰上返済を積極的に行うつもりがあれば、当初借入期間中の金利が低いのは大きなメリットです。繰上返済を積極的に行うことを想定していて10年で完済させるぐらいのことを考えている場合、住信SBIネット銀行の住宅ローンのような当初期間の金利が低いことはかなり有利です。
大事なのは借り換え前にシミュレーションページでご自身の借入金額・借入期間で具体的な返済額をシミュレーションし、自分のケースでどの住宅ローンがオトクなのかをしっかりと確認することです。単純な金利だけで比較してしまうことの無いように注意しましょう。シミュレーションツールは各社の公式サイトに用意されています。公式サイトは以下の銀行名をクリックして移動できます。
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